【自主レポート】 |
第33回愛知自治研集会 第9分科会 都市(まち)のコミュニティを再生させる |
八王子市職員組合では、「誰もが地域の中で安心して暮らしていける仕組みつくり」をめざし、八王子自治研究センターと共同で、多様な市民の活動と交流・協力しながら、「高齢者の地域ケア」や「子ども・家庭支援」、「環境保全」などを中心テーマに市民講座や学習・交流活動を実施してきました。 |
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地域社会の再生・新たなコミュニティの創出をめざして 児童虐待が深刻化する中で、八王子市職員組合と自治研究センターは、保育所・児童館・子育て支援センター等の職員と研究者も加わり、地域における気軽で有効な相談支援体制の構築をめざして、子どもや家庭の支援に関するテーマを中心に様々な市民集会を開催してきました。 1. 地域と取り組んだ生ごみを使った「食循環」の取り組み (1) めざしたことは (2) 小学校に「生ごみ処理機」を設置して食の循環
2. 学校での収集・分別体験教育や地域の集団回収 小学校における環境教育の一環として、実際に、収集車を校内に配車し、環境部の職員の指導による、子どもたちが直接「ごみの分別」や「収集車への投入」を行う体験学習を行っています。
2007年、環境部及び教育委員会の現場職員による「廃食用油資源化検討委員会」が設置され、BDF(Bio Diesel Fuel)導入について検討を開始しました。 ・小学校給食の廃食用油を原料に、バイオディーゼル燃料を製造し、副産物としての固形石鹸を製造することで、廃食用油の資源化を図る。 ・地球温暖化対策として、BDFをごみ収集車の代替燃料として使用し、CO2の削減を図る。 ・教育現場での、環境教育に位置づける。 翌年、小学校10校から、給食の廃食用油を回収し、清掃事務所に設置したBDF精製装置を現場職員が操作し、廃食用油を原料にBDFを精製しました。 製造されたバイオ燃料による「バイオごみ収集車」を2台配備し、子どもたちにより関心を持ってもらうために車体に「バイオディーゼル車」であることをラッピングし、市民宣伝を行いました。 副産物の石鹸は、清掃車の洗浄や学校の調理室の床清掃等に活用しました。 4. 地域での、見守り・支え合いの仕組みづくりに向けて 「地域・環境・子ども」をつなぎ合わせていく取り組みをめざしてきましたが、「地域と環境」や「環境と子ども」はつながっていますが、まだまだ三つの要素がうまく結び付いていないのが現状です。 この取り組みを発展させていくことにより、学校周辺の里山の手入れ、休耕田の管理・手入れ、湧水・用水の管理、河川の保全、公園管理・公園作りなどの活動にもつながってくる。 |