【自主レポート】 |
第33回愛知自治研集会 第12分科会 地域からのワークライフバランス |
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1. はじめに 豊後大野市職連合労「男女がともに担う自治労委員会」は、旧大野郡5町2村が合併し豊後大野市となった2005年に設置され、委員会組織を計画・調査・学習の3班で構成し、専門性をいかした委員会の機能をめざして活動してきました。 2. 2010年度豊後大野市職連合労「男女がともに担う自治労委員会」の取り組み 2010年、豊後大野市は6月の男女共同参画週間に向けた市民講演会を開催し、その中で「男女共同参画都市」を宣言し、行政と市民が一体となり男女共同参画社会の実現に向けた取り組みを積極的に推進しています。 (1) 委員会主催の学習会の開催 (2) 全組合員向け権利手帳となる「ワーク・ライフ・バランス~仕事と生活の調和を!~」の作成 1の学習会は、男女委員会事務局の前任者が数年間あたため続けた企画で、「何としても学習会に取り入れたい。多くの男性にも参加して欲しい!!」という熱い思いを受け、組合の財務担当の了承を得て開催へとつなげていきました。 (1) 委員会主催の学習会の開催
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Q1:本日の映画の感想はいかがでしたか?(記述回答方式) ・ 良かった。(12人) ・ 勉強になった。(3人) ・ 感動した(2人) ・ 普通に講演を聞くよりためになる。(2人) ・ 癒された。 ・ 楽しかった。(5人) ・ ちょうど同じ年頃の子どもがいるので、共感する部分が多々あり、面白かった。 ・ 今、まさに同じ環境にあるが、だれもが同じ気持ちになるんだと改めて思った。 ・ 子育ては一人では決してできないし、誰かの協力が必要だと感じた。 ・ 楽しく、それでいて考えさせられる映画だった。 ・ 日本との文化の違いを感じた。 ・ 映画としては面白い。だけど、現実には厳しいと思う。 女 性 ・ 育児休暇をとるのが大変だなぁと感じた。 ・ 面白かった。(7人) ・ もっと男性も見るべきだと思う。(3人) ・ 良かった。(12人) ・ 大変良かった(2人) ・ 参加して良かった。(8人) ・ とてもわかりやすく、楽しく拝見した。(3人) ・ ためになった。(4人) ・ 子どもと一緒に過ごしていく中で、子育ての楽しさの様子が伝わるいい映画だった。 ・ とてもリアルで身近に感じられて、良かった。 ・ 考えさせられる場面が多くて、あっという間に終わった感じがした。 ・ パパの育児ぶりは大変に見えるが、賛成。 ・ 離婚が増えている昨今、やはり色々困難な状況があるが、子どもには父親と母親の2人が必要だと思った。お互いを理解し合えることが一番大切。お互いに相手の良いところは言葉に出して感謝・いたわりの言葉を。 ・ まあまあ、日本と外国では「チョット違うなー」と感じるが。根本的なところは同じかなと思った。 ・ 楽しく鑑賞したが、現実にはないような場面もあり、映画の世界だと感じた。 Q2:あなたは、男性が育児休業を取ることについてどうお考えですか?
・ いいと思う。(8人) ・ 増やしていくべきだと思う。(5人) ・ 必要だと思う。(6人) ・ 回りの理解が必要だと思う。 ・ できれば(可能であれば)取ってみたい。(3人) ・ 取りにくいけど、良い(当たり前)と思う。 ・ 良いことだと思うが、取得しやすい整備が必要。 ・ ワーク・ライフ・バランス、男性の働き方の見直しが必要だと思う。 ・ 男性が取ることは良いことだと思うが、自分は取れないと思う。 ・ 給料が保証されなければ取れない。生活がかかっている。 ・ 現実にはなかなか難しいと思う。 ・ 今の日本では難しい。 ・ 賛成だが……。 女 性 ・ とてもいいことだと思う。(12人) ・ 本人、家族の理解が得られればいいのではないか。 ・ これからは、女性もどんどん仕事をしていく時代になると思うので、当たり前のことになると思う。 ・ 賛成。子育ては本当に大変で、女性のみが行えばいいというものではない。 ・ 経済的に大丈夫であれば、とても良いことだと思う。(3人) ・ 共に育てるという意識を持つのはいいと思う。 ・ お互いに必要であれば、取れればいいと思う。 ・ 男性にとっては厳しいでしょうが、いいことだと思う。 ・ 育児を男性が経験するのはとても良いことだと思う。 ・ 全ての人が取るのは難しいと思うが、核家族が増えている中、必要であれば取る方が良い。また、取って欲しいと思う。 ・ 男性とか女性とかではなく、取れる人(方)が取れればいいと思う。 ・ 子育ての時は、どちらも取れることがいいと思う。 ・ 今の日本では難しいかも……。 ・ 周囲の理解が一番必要だと思う。仕事等も少人数で忙しくなると、休みさえも取りづらい感じがする。 Q3:どうしたら、男性が育児休業をとるケースが増えると思いますか?(記述回答方式) ・ もっと取りやすい環境を作る事をすれば、良いと思う。 ・ つづけての出産。 ・ 職場の協力。(9人) ・ 給与の保障(22人) ・ きちんとした制度。(8人) ・ 職員の理解。トップの理解。某市(区長?)が取得したというように、トップの方々が積極的に推進し、同時に一般職員の意識を高める必要がある。 ・ 職場の体制作り、経済的支援。 ・ 子どもが生まれる家庭に育児休暇の取得可能日数を知ってもらってから取る。 ・ 希望者だけではなく、半強制で(2週間ほど)取るような形はどうか。 ・ 収入がありさえすれば、できると思う。夫の方の収入が少ない場合や、夫が家庭的な人であれば、可能性があると思う。 ・ 環境を変えないと取りづらいと思う。給与の保障が一番だと思う。 ・ 男性が育児をするという意識の啓発。 ・ スウェーデンのように、社会・職場から半ば強制的に育児休暇をとるような仕組みができたら良いと思う。 ・ 市内の事業所等の経営者・管理者へ、パパの子育てを支援し、理解してもらうための施策が必要だと思う。 ・ 「皆で取れば怖くない」となればよいが、取る人が少しずつ増えていくことで、周囲の理解が得られていくと思う。職場の理解と本人の勇気があれば、徐々に増えていくことが理想。 ・ 難しいと思う。 ・ 職場の仕事の分担の仕方等、休みがとれない現実がそこにあるのではないか。 ・ 社会全体が男性の育児保障をするようにならないとダメだと思う。 アンケートの結果から、男性の育児休暇取得の必要性は十分に認識していても、実際に行使するという段階で、男性も女性も現実としては厳しいという見解がうかがえます。 私たち男女委員会としては、この実態を真摯に受け止めながら、今後は職場の上司や管理職といった方を対象にした啓発活動を推進し、「男性のごご3じ」が当たり前となる職場環境づくりを目指したいと考えます。 ※ 男性に「ごご3じ」のすすめ……「ご」介護(自分や妻の親の介護を妻一人に押しつけずに自分もかかわる) (2) 全組合員向け権利手帳となる「ワーク・ライフ・バランス~仕事と生活の調和を!~」の作成 2006年3月に全組合員向けに実施したアンケートの結果から、 多くの仲間が既得権やその取得方法等をくわしく知らない、せっかく勝ち取った権利を行使できていないといった現状が、男女委員会の検討課題になりました。 分厚い例規集やPCのリンクで検索することのわずらわしさは、委員会のメンバーも感じていました。そこで、“一目で検索できる見やすさ、法規にありがちな専門的な用語を用いずわかりやすく、いつでも取り出せるワンペーパー(両面)の権利一覧を”と、調査班が中心となり準備を進めてきました。 今回作成するまでには、条例、規則、確認事項等、当初の原案とは随分多く訂正する箇所がありました。改めて制度としての導入や、交渉の結果改正された部分等があり、校正を繰り返しながら「ワーク・ライフ・バランス~仕事と生活の調和を!~」を完成することができました。法律・規則等の改編を考え、クリアーホルダーにA4両面印刷で、制度改正の都度差し替えをしていく方式になっています。 3. これからの取り組み 「ダブルシフト」鑑賞後の男女の意見を検証していく中で、職場・地域・家庭における男性の役割への関心が高まり、「女性が働きやすい職場は男性も働きやすいのではないか?」という考え方が広がりつつあります。これまでの男女委員会の学習会等では、女性のポジティブアクション強化を求めた取り組みが主体となって、とかく男女平等参画の推進というと、女性主体の学習会やイベントの企画が中心でした。女性の意識改革や、職場や地域、家庭といった女性を取り巻く状況を整備していくための活動は不可欠ですが、男性が積極的に地域にも家事・育児にもかかわれるということに気づくための学習会等も必要であると考えます。 |