【自主レポート】 |
第33回愛知自治研集会 第13分科会 温暖化ガス25%削減 地域での可能性を模索する |
化石燃料等、例えば石油などを使用し、CO2を大量に排出し続けたことが原因で発生した地球温暖化は、一刻の猶予も許されないところまで進行しつつある。そうしたなか、成長する過程でCO2を吸収し、資源の再生が可能なバイオマスに、いま注目が集まっている。地球環境を守り、持続可能な未来をめざす鍵は、バイオマスの活用にあるということを提言したい。 |
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1. はじめに ―― バイオマスとは? ―― バイオマスとは動植物から生まれた再生可能な有機生資源で、代表的なものは家畜排せつ物や生ごみ、木くず、もみがらなどである。
2. 日本のバイオマスの賦存量と利用状況 現在のところ、日本の「廃棄物系バイオマス」は約3億万トンあり、そのうちの20%にあたる6千万トンが利用されておらず、未利用バイオマスについては、8%程度しか利用されていない。富山県においても、ほぼ同様のデータが得られた。 |
出典:(社)日本有機資源協会 |
3. 富山県におけるバイオマスの利用状況 (1) 富山県のバイオマスタウン構想 (2) 富山県の6市町におけるバイオマスの賦存量等について |
図表-5 「バイオマスタウン構想」公表市町村の利活用目標
(3) バイオマスタウン構想の概要(6市町) |
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4. まとめ バイオマスとは、私たちが利用した資源が、様々な生物を経て、自然へと戻っていくものである。それは山から川、海へ、海から山へといった、自然の流れの輪の中にあるものである。そして、このような循環があればこそ、そのなかにいる我々は誰一人として欠けてはならない。みんなの協力があって、はじめてバイオマスの利活用のメリット、資源循環が生まれるのである。それは大きな地球環境のなかで、実践するのは難しいことであるが、だからこそ、今回紹介させていただいた富山県のバイオマスタウンのような、身近な地域の環境の中で、自分自身が連携の環の一員として存在していることを意識し、小さなアクションを起こすことがとても重要なことではないだろうか。地域でつくる連携の環のイメージを下記に示す。 |