【自主レポート】 |
第38回地方自治研究全国集会 第2分科会 「ラッセーラー」だけじゃない! 地域に根付いたねぶた(祭り) |
新型コロナウイルス感染症の影響により、「3密」や不要不急の外出自粛が求められ、組合活動が停滞しまた地域経済が落ち込みました。そんな中、地域経済に貢献するため、商品券やお弁当購入といった取り組みを行う単組が現れ、道本部は、こういった地域支援活動に対し助成することで、この取り組みを活発化させようとしました。本レポートは、日高管内単組・総支部の地域支援活動について報告するものです。 |
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1. はじめに 新型コロナウイルス感染症が日本で初めて患者報告がされたのは2020年1月16日でした。北海道は2020年2月28日に緊急事態宣言、4月7日に政府が7都府県に発令した緊急事態宣言は16日に全国へ広がり、北海道が特定警戒都道府県に指定されるなど、不要不急の外出自粛を控えて3密(密集、密閉、密接)を回避することで、感染拡大の抑え込みがはかられていますが、未だに収束のめどは立っていません。幸い日高管内においては感染者が少なかったことから、行政職員として他地域より「感染してはならない」という意識が強く、集まることへの恐怖心が組合活動の停滞を招き、組合員からは組合費の返還を求める声がでるなど執行部は対応について苦慮していました。それと同じくして地域経済も衰退していました。そんな中、様似町職において地域飲食店からお弁当を注文し一部を助成する取り組みがされ、その後、道本部から「地方自治と地域経済を守る取り組みについて」として、これらの取り組みに助成することが提起されました。ここでは各単組・総支部で取り組まれた地域支援活動について報告します。 2. 道本部・地方本部として 道本部は、新型コロナウイルス感染拡大に収束のめどが立たないなかで、主催する会議によって感染者が発生した場合の社会的影響を鑑み、第62回定期大会までの不特定多数の結集をはかる集会・会議等を中止することを4月10日に決定し、「集まることなくできる取り組み」を追求することについて判断しています。日高地本においても、道本部の判断を踏まえ、集会や各種会議を中止または書面会議とせざるを得なかったことから、単組の活動停滞につながってしまいました。 そんな中、疲弊している地域経済を少しでも活性化させようと取り組みを行う単組(下記の先進事例)が現れました。こういった、地域に対して行う「地域支援活動」はまさしく自治研活動であり、道本部としても道内の単組・総支部において幅広く取り組みが行えるよう必要経費の80%を助成することとしサポートすることを決めました。日高地本としても、道本部の地域支援活動に対する助成の取り組みに賛同し、残りの20%の単組・総支部の負担を少しでも減らすため、組合負担額の10%以内の追加助成を決めました。
3. 日高管内単組・総支部の取り組み 日高管内においては、全単組・総支部において取り組みがされました。
4. まとめ 様似町職での先進事例をはじめ道本部からの取り組み提起により、組合員数、人口規模、地理的条件、飲食店数などさまざまな条件がある中で、地域の実状に応じ各単組・総支部において「組合員のため、地域のため」に何ができるのかを議論することができたのが一番の成果であったと考える。組合だけではなく普段あまり接点のない町、幹部会、互助会などと共同で取り組んだ単組もあり、また、日高町職においては、今回の取り組みにより組合への新規加入にもつながりました。 新型コロナウイルスの影響により、集まることがむずかしい中、「組合員のため、地域のため」に各地で行われたこの活動は、さまざまな団体、地域、人が一体とならなければ取り組むことができませんでした。この活動は一度きりのものとせずに、人と地域との繋がりを強化して、助け合いの社会を築くために、これからもこのような取り組みができればと思っています。 |