【自主レポート】 |
第32回北海道自治研集会
第Ⅰ-①分科会 市民と公共サービスの協働 |
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1. はじめに 伊勢市では、逼迫する財政状況を理由として、行財政改革がすすめられてきたが、市民ニーズよりもコストを優先するために、安易な民間委託や業務の廃止などが行われ、市民サービスの低下や福祉の切り捨てになりかねない状況となっている。 |
2. 提言内容を実践する活動 ~『生活のヒント展』開催~ この政策提言書では、個々の事業にまで踏み込むのではなく、広く自治体労働者の立場から、これからの自治体運営を考えていくうえで、「政策とはどうあるべきか」、「政策実現に向けた取り組み方はどうすべきか」を「協働」をテーマに提言する内容としている。よって、個々の職場が抱える問題について、提言書の趣旨に基づいて、いかにして具現化していくかということが課題として残ったが、『実践してこそ、提言が生きる』との考えに立ち、その後の自治研活動に取り組んできた。 |
(1) 開催に向けて |
(2) 『生活のヒント展』開催! |
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② 非常食こんな食べ方もあるよ【学校給食分会】 |
乾パンの揚げドーナッツ |
乾パンのスープ |
~配布したレシピ(抜粋)~ |
病院支部では、手足を骨折・捻挫した場合や鼻血・外傷による出血時の一時的な応急処置方法の説明を行った。 看護師が中心となって、骨折・捻挫をしたときに手足を固定する方法や出血時の止血方法について実演を行ったが、これらは、災害時の応急処置だけでなく、日常生活においても、病院に行くまでや救急車が到着するまでの応急手当として役立てることができる。 |
清掃分会では、現業職員がアルミ缶のかさばらなくする方法と新聞・雑誌類のほどけない結び方の紹介を行った。 ごみの分別収集が進む中で、収集日まで資源ごみを家に置いておかなければならないが、多くの家庭では、ビール缶などのアルミ缶はかさばって場所をとってしまうことが悩みのひとつである。紹介した方法は、器具を使わずにアルミ缶を約1/3の大きさにつぶすことができ、省スペース化を図ることができるというものである。 また、新聞・雑誌類をビニール紐でしばって仕分けする場合、結び目がゆるくなってしまい困ることがあるが、紹介した方法では簡単にほどけないので、収集場所まで運ぶときも便利である。 さらに、職員が収集する際にも運びやすいので作業効率が上がる利点があり、ぜひ多くの方に習得してもらいたい方法である。 |
⑤ 災害時! 少しでも健康に【健康分会】 |
災害時のエコノミークラス症候群防止体操の紹介 |
当日は、伊勢おおまつりにあわせて開催したこともあって、約1,800人が会場を訪れた。はじめは、どんなことをしているのかよく分からず来場する方もいたが、それぞれのコーナーで、分会の担当者が中心になって説明や実演を行うと、訪れた市民のほとんどが興味深く説明を聞いてくれて、中には積極的に質問をしてくれる方もいたりと、良い反応を得られたと感じている。 |
3. これからの取り組み 今回の『生活のヒント展』は、「行政と市民との役割分担による協働」を構築することをめざして企画したものであるが、今のところ、自分たちが業務の中で身につけた知識を市民に伝え、役立ててもらうという段階にすぎず、市民との役割分担を云々するには程遠い。『生活のヒント展』は、これからも継続して開催をしていく予定であるが、イベントだけで市民との協働を構築していくことはなかなか難しいものがある。 |
『生活のヒント展』イメージキャラクター |
お揃いのエプロンで集合写真! |