【自主レポート】 |
第32回北海道自治研集会
第Ⅰ-②分科会 立ちあがれ自治体職員! ― 地方自治の可能性を探る ― |
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1. はじめに 最近、職員と地域との繋がりが希薄になってきたような気がしている。マスコミ等から浴びせられる痛烈な行政批判や厳しい公務員バッシングを嫌気して、いつの間にか職員は地域活動を敬遠し、ますます参加しなくなり、役所と家の行き帰りだけで毎日を終える人も少なくないと考える。 |
2. 自治研推進委員会・執行委員会 基本的に、委員会メンバー全員がこの活動に対して前向きに検討してもらい、活動主旨や目的意義についてもすぐに理解してくれて、今年度は「ふるさと郵便活動」の実施に向けて取り組むことを決定した。 |
3. 懸念される問題点として まずは、想定の範囲内で考えられる問題点の洗出しをしっかりと行って、いくつか具体的に例示しながら1つ1つクリアにしていこう、という結論になった。 |
4. 期待できる効果をPR 昔からどんなプロジェクトでも、必ず遭遇するのが「総論賛成・各論反対」の状況であり、その渦中に入り込むと、なかなか抜けられなくなり実施が大幅に遅れてしまう現実がある。いち早くこれを打開していくには、やはり問題点列記よりも期待できる効果・メリットを全面に押し出していくしかないと考え、次のとおりまとめて職員の周知徹底に努めた。 |
5. 文書発送課からの提案を受ける この活動取り組みに対して、心強い味方が現れた。それは、文書等の一括発送を担当している行政管理課からの提案であった。まずは、各区長宅に限定して郵便活動を始めてみてはどうかという打診を受けた。早速、執行委員会等に諮り、区長宅に限定して試行するという方向性で決定し、ようやく、初期段階のここまでこぎつけた。 |
6. 職場オルグ等による周知活動 まずは、「ふるさと郵便活動」の有志者・賛同者を早急に募集する必要があるため、職場オルグ等を通して、執行委員全員一丸となって、この活動に対するご理解とご協力を呼びかけて、メンバー登録の加入促進を積極的に推進した。 |
7. メンバー登録状況 最初の職場オルグでまわった段階において、参加登録の出足は遅くて、この「ふるさと郵便活動」への反応・反響は鈍くて、非常に厳しい船出を余儀なくされた。しかし、それでも2008年3月末時点において25人前後の参加登録があった。2回目のオルグでも、執行委員の絶ゆまぬ努力や、熱心な呼びかけを繰り返すなかで、2008年6月末現在においては、登録状況は50人程度とほぼ2倍増となっていた。 |
8. いざ! 試行開始 試行開始と言うまでには、まだまだ緒に就いたばかりですが、これまでに、2回程、登録メンバーの方に声かけをして実施を試みた。 |
9. 市民(区長)の反応 市民は、市役所の職員が「ふるさと郵便活動」をしていることを知らないから、普通に「ご苦労様」と返答して配布物を受け取る方が大半です。なかには、市に対する要望や苦情を申し出てくる市民の方もおられるが、その数はほんのわずかである。 |
10. 苦情や要望等から学ぶ この活動を通して、市民に対する接遇やマナーもここで大いに勉強させられた。憤慨されている市民、或いは、行政に対して強い要望を持っている市民に対しては、次の3点に注意して行動することの大切さを学んだ。 |
11. ふるさと郵便活動の今後の広がり 今は区長さん宅に限定して試行していますが、将来的には、区長さんだけでなく、民生委員さんや農家組合長など、各課で発送が予定されている「お知らせ版」のようなものも対象として、組織横断的により発展性を持たせた方が良いのではないか、といった前向きなご意見もでてきている。
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12. 最後に ① 「市役所は市民にとって最も役にたつ所」といった意識改革を職員・市民相互にもってもらって、より良い地域活動に繋げていってほしい。 |