【自主レポート】 |
第32回北海道自治研集会 第Ⅰ-②分科会 立ちあがれ自治体職員! ― 地方自治の可能性を探る ― |
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1. 2006年度までの主な取り組みと成果
路線バスについては、利用者の減少傾向の中で多額の補助金を支出している現状が続いていました。この現状を打開するべく、2005年12月に京丹後市地域交通会議(現・京丹後市地域公共交通会議:会長 中山泰市長)を設立し、利用者のニーズにあったバス交通の実証運行を行うこととし、まずは、大規模な住民アンケート調査(有効回答サンプル4,828人/8,353人分回収)を行い、回答者の約6割の方が『バス運賃を200円~300円に』『運行間隔を40分未満に』とする結果がまとまり(2006年2月公表)、2006年10月1日の実証運行開始(出発式)となりました。 |
記念すべき上限200円バス |
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(1) 実証運行の取り組み |
② ダイヤ改善(パターンダイヤの導入、列車からバスへの接続時間の短縮、丹後あじわいの郷及び弥栄病院への直接乗入れ実現) |
ラッピング車両を導入(18.10.1) |
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⑥ 情報提供改善(全ての公共交通情報を網羅した地域総合型時刻表の作成及び全戸の配布を初実施、公共交通マップの作成、市ホームページへ掲載、広報「きょうたんご」に毎号掲載、ポケット時刻表作成) |
分かりやすい時刻表(冊子)を発行 |
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市職員によるノーマイカーデーの取り組み開始(H18.11~19.3) 5ヶ月間でバス・鉄道を1,390回の乗車 ※20年度以降も継続して取り組み中 |
⑨ 花金バスの実証運行開始(峰山22:31発~溝谷~間人23:12着) (2) 成 果 |
2. 2007年度の主な取り組みと成果 2007年度は、2006年度に引き続いて「低額運行と分かりやすく、使いやすい公共バス交通の実証運行」を行い、10月からは市営バス路線と丹海バス路線の市内全路線に上限200円バスを拡大しました。
① 上限200円バスを市内路線に拡大 丹海バス路線(久美浜線、延利線、峰山線の一部、病院線の一部)と市営バス路線(久美浜線、弥栄線)を加え、市内全てのバス運賃を上限200円に設定。 (2007年度の運賃の最大値下げは久美浜駅~峰山駅前間の運賃880円が200円に。さらに、実証2ヵ年を通した最大値下げは経ヶ岬~網野経由~峰山駅前間の1,150円が200円に) |
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② 運行路線の充実(与謝の海病院線をショッピングセンターマイン経由に路線変更) |
ショッピングセンターへの |
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分かりやすい時刻表の発行 |
エリア拡大表示 |
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⑥ 市職員等が月1回以上公共交通を利用する「ノーマイカーデー」を継続推進 |
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運転手による出前講座 |
保護者同伴で無料に |
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(2) 成 果 |
上限200円バス1年目からの実証運行適用路線の乗車人員の推移 |
(数値については、運賃収入額より乗車人員を算出) 単位:人 |
市では、『公共交通施策』は、運行収支だけでその良し悪しを判断するのでなく、まちづくりに必要不可欠な社会インフラ整備であるとする認識に立ち、交流人口を増やし、丹後全体が活性化する公共交通網を構築していくこととしている。 |
3. 施策実現のための工夫 (1) 体制の強化 (2) 予算確保への努力 (3) 国との情報交換等 |
実現会議の様子 |
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国会議員を前に事例発表(東京) |
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4. 総合計画の目標数値とその見直しについて 市内の路線バスの利用者数(目標値)について、2004年の160千人から2014年には180千人であったが、既に2007年度は263千人となった。そこで、下表の通り、総合計画をより具体化した『路線バスの戦略と戦術』を示し、2014年の目標数値を300千人と上方修正することとした。 |
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