【自主レポート】 |
第32回北海道自治研集会
第Ⅰ統合分科会 地域の公共の力を探求する |
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1. 札幌市役所自治研推進部とは…… 札幌市職員の現業職で作る札幌市役所労働組合の専門部の1つです。他には企画組織部、労働安全対策部、調査賃金部、青年女性部があり、それぞれ独自の活動をしています。自治研推進部は本部の役員8人で構成されていますが、3支部1部会(教育委員会支部・清掃支部・建設支部・校務助手部会)に自治研推進委員会等があります。各支部・部会より代表2人が本部自治研部員となり、年間活動方針を提案し、市役所労働組合(以下、市労)の全体の取り組みになるように活動計画を組み立てていきます。本部自治研部員8人、各支部・部会の自治研委員総勢58人の部員からなっており、各職場、地域で活動しています。 |
2. 自治研って何? 自治研運動は、市民自治の確立と民主的な地方自治を確立するための自治労運動の1つです。大きく分けて、以下の2つがあります。 (1) 職場での活動 (2) その地域での活動 |
3. 実際には何しているの? 私たちの職場は、札幌市内のいたるところにあります。 |
(1) 除雪ボランティア |
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社会福祉協議会へボランティア登録をし、除雪に参加・協力できる組合員を募集します。他のボランティア団体もいるので、市労には平均で5、6世帯位からの要請があります。2月中旬~3月初旬にかけて、市内の高齢者世帯で除雪が困難な方や一人暮らしで身体の不自由な方等の自宅へ行き、予め社会福祉協議会から聞いていた除雪箇所を1世帯あたりに7~8人が集まり、協力し合い、除雪を行います。その中で、家庭でのごみの搬出等で困っていることや私たち現業職員に対する要望を聞くように市民対話を心がけています。 今年度は2月16日に東区で1世帯(除雪参加者は7人)、2月23日は西区で3世帯(除雪参加者は22人)、3月1日は東区と西区で各1世帯(除雪参加者は東区7人、西区7人)、1世帯あたり30分から1時間をかけて、除雪申込み者の希望に添えるように作業を進めていきます。 市労全体の取り組みを自治研推進部が中心になり、各支部に除雪ボランティア募集の呼びかけをしたところ、36人の方々からの申込みがありました。多くの市労組合員の協力があり、今年度の除雪ボランティアが無事に終了しました。 |
(2) 琴似発寒川の清掃ボランティア |
(3) スクールフェスティバル 1996年1月に学校開放イベント「いいんでないかい! 昔の遊び!」を始めたのが現在のスクールフェスティバルです。 1994年に従来、委員会組織だった「自治研推進委員会」を専門部へと昇格させ、職場活性化や市民アピールの更なる充実を図ってきた中から議論が始まり、1996年の学校開放に繋がったものです。市内手稲区の小学校を会場に、地域の連合町内会をはじめ、老人クラブの皆さんの協力のもと、かまくらを作っておしるこを提供したり、雪のグラウンドでの凧揚げや体育館ではお手玉・おはじき等の昔遊びを一緒に楽しみました。 1997年の夏休み期間中に、市内清田区の小学校を会場に2回目の学校開放イベントを開催し、その中では学校給食の提供をしました。市民の皆さんに「安全で安心な学校給食」を試食していただき、学校給食に対する理解と今後のあり方を考えていこうというものです。 「夏だ! まつりだ! 学校だ!」と題して開催したのが、現在のスクールフェスティバルの原型です。 前年度(2007.7.28)第9回スクールフェスティバルの報告を(市労組合員に配布した情報紙)資料として添付します。(資料1を参照) 今年度は、7月27日(日)に札幌市白石区の上白石小学校で開催。 開催までには、およそ半年間の準備期間を要します。 開催に向けて ① 開催校の決定 ア 学校職場に働く市労組合員(給食調理員・学校用務員・業務員)の理解と協力を得る。(最初に開催予定校に働く職員の了解を得ることにより、その後の交渉がスムーズに進められます) イ 学校側の理解と了承を得る。 ウ 市労本部・支部の了解を得る。(スクールフェスティバルを行うことは早い段階で提案するが、開催予定校が決まったら新たに報告する。) ② 必要書類の提出(開催校、市教委、各関係機関) ③ 書類の確認 ④ 協力機関に要請文を提出する。 市労の場合は、環境局清掃事業部業務課にごみ収集車、建設局雪対策室に除雪車、動物園にはミニ動物の出張を要請しました。(清掃業務員も動物園の飼育員も市労の組合員) このような段階を経て、当日まで何度も打ち合わせをして準備をしていきます。 4. 自治労水週間 自治労の水週間に合わせ、8月の第一土曜日に、市労水週間のイベントをします。私たちが毎日飲んでいる水の誕生から、それを育む森林の役割を通して、水の大切さを広く市民に理解していただこうと「奥定山渓 森と水の学習会」を開催してきました。 |
5. 円山動物園の裏側探検 秋の動物愛護週間に合わせて、2006年度に1回目の裏側探検を行い、昨春に2回目を開催しました。市民(参加者)に、市労の組合員である飼育員が、動物の生態や飼育員としての役割等の学習会をし、その後動物園の裏側を案内して、動物たちの実態を紹介・説明します。稀少動物の種の保存や自然環境の変化による野生動物への影響などを調査・研究し、自然保護等の仕事もしています。普段は見ることも入ることも出来ない動物園の裏側は未知の世界で、とても興味深い場所です。見慣れている動物園を裏側(バックヤード)から見られるこの企画は、とても新鮮で、満足度は120パーセントです。私たちが企画した裏側探検は予想以上に参加者に大好評でした。 ◎ 自治研推進部のその他の活動は、市労のホームページを担当し、定期的に更新しています。 ◎ 市労組合員向けに、「自治研ニュース」を発行し、活動報告をしています。さらに今年度は市民向けの教宣紙「市労自治研便り」&「とらいあんぐる」2号を発行しました。以前は給食支部の調理員が自分たちの職場紹介と「安全で安心な学校給食」をPRするために「学校給食ニュース」を20号まで発行して来ました。 2005年度の支部統合により、教育委員会支部として(学校用務員・給食調理員・業務員)同じ学校職場ですが、異なる3つの職種を結んで「とらいあんぐる」と名称を変えました。市労で唯一の市民向け教宣紙です。 (資料2を参照) |