【自主レポート】 |
第32回北海道自治研集会 第Ⅱ-②分科会 持続可能な医療体制の確立 |
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救急業務が法制化されて40年が過ぎ、救急業務は現代社会の住民生活に必要不可欠なサービスとして、その役割を担っています。また、住民のニーズは年々高まり、救急出場件数の増加と救急業務の高度化がより一層求められるようになってきました。 1. 救急業務の現状 (1) 救急出場件数の増加 (2) 救急出場件数の増加に伴う影響 (3) 救急出場の種別及び傷病程度 |
2. 住民に対する意識調査結果
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3. まとめ 近年、救急要請が急増する一方で救急隊の数は微増にとどまり、需要のギャップの拡大から救急業務は崩壊寸前の状態にあります。救急有料化という方向性も示されており、一部の消防本部では、119通報時に通報内容をトリアージ(選別)して対応しています。トリアージを導入する場合には、住民合意が不可欠と考えます。この場合、本来の目的が救命率を向上させることであり、軽症患者の不搬送といったサービス切捨てではないことを示さなければなりません。また、政府の行った医療制度改革により、どの医療機関でも医師不足が発生し、地方の医療機関は特に深刻な状況に追い込まれています。昨年から今年になって、急に救急医療について全国的に問題となっています。救急受け入れ拒否、救急指定返納、常勤医師の減少に伴う救急体制の維持困難、救急医療現場のコンビニ化、救急医療は破綻寸前となっています。 |