【モデル単組】 |
第32回北海道自治研集会 第Ⅲ-①分科会 都市生活とまちづくり |
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1. はじめに (1) 豊田市の現状 (2) 新豊田市への期待 2. 豊田市のまちづくり 豊田市は合併によって市域は広大になりましたが、市民と行政との距離が変わらずに連携できる新たな市民と行政との仕組みづくりの必要性や、少子高齢化社会が一層進展するなかで市民と行政がどう活力ある地域社会を築きあげていくか、また、いかに合併を活かしたまちづくりを行っていくか、その対応に向けた方向性を明確にすることが喫緊の課題でありました。 (1) 豊田市まちづくり基本条例 |
② 豊田市の目指す姿 |
(2) 豊田市地域自治区条例 |
② 地域会議 3. 具体的な取り組み 今まで述べてきた「豊田市のまちづくり」は、共働の仕組みを創り上げたにすぎません。次のステップは、その仕組みを用いて、如何に共働の担い手を育てていくかが重要となります。 (1) わくわく事業補助金 |
(2) つなぎすと |
4. 豊田市職員の意識 豊田市は「共働によるまちづくり」を進めるために上記のように様々な仕掛けを作ってきました。では、行政側組織、豊田市職員の意識と取り組みはどうでしょうか? 5. おわりに~労働組合として~【課題等も含めた考察】 前述しましたように、従来、公共サービスは主に行政が独占的に供給してきましたが、市民の多様なニーズに応えるためには、質的にも量的にも新たな公共サービスが必要とされています。現在の財政的に逼迫した地方自治体においては、そうしなければ運営できないギリギリの状態になっています。今や公共サービスを担うのは、行政に限らず、外郭団体、民間事業者、NPO等、様々な運営主体が公共サービスを展開しているのが実状です。行政に限らず、多様な主体により、そのサービスを得意とする運営主体が展開することに対して、異論を唱えるつもりはありません。しかしながら、そのサービスを提供するにあたって、どこの主体でやることがベストなのかをしっかりした判断基準で、本来サービスを受けるはずの市民が本当に選択したのか疑問に映る部分が見受けられます。昨今、行政改革の名のもとに国から様々な運営手法(指定管理者制度・PFI手法等)が具体的に提示され、また強く導入を求められています。市民が望む公共サービス、それは「安全で安心して豊かに暮らせる社会」を構築するためのサービスに他なりません。地域会議による、地域を主体にした「わくわく事業」等の取り組みは、正に地域の住民が望むサービスを自らが展開する手法であり、そういう意味においては、もっとも民意を反映した公共サービスと言えるのではないでしょうか。 6. 最後に 現状では、地域経済のあり方も含め、地方行政は非常に厳しい状況下にあると言わざるを得ません。財政的に恵まれていると言われる豊田市においても温度差はあるにせよ変わりはないと考えています。これからの行政経営を考えた際に、住民とのつながり(共働)をいかに大切にしていくのか、そして、創意と工夫により持続可能な地域社会(地域経済及び公共サービス)をどう創っていくのかが問われています。地域経済と住民とのつながりを踏まえ、常に新しい公共サービスの形態を考えていく必要があります。その中で、労働組合は従来の既成概念を守るだけの抵抗勢力であってはならないし、労働組合自体が新たなる政策を発信し、推進できるような集団となること、さらには、組合員の意識改革が求められているのではないでしょうか。 |