【自主レポート】 |
第32回北海道自治研集会 第Ⅲ-②分科会 地方再生とまちづくり |
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1. はじめに 私は、現在熊本県人吉市福祉事務所で生活保護のケースワーカーの業務を担当しておりますが、その前は都市計画課において街なみ環境整備事業を担当しておりました。 2. 街なみ環境整備事業による通りの修景整備 人吉市は、熊本県の南部、人吉盆地の最西端に位置し、南は鹿児島、宮崎両県に接しており、熊本、鹿児島、宮崎の各都市へ高速道を利用し約一時間でアクセスできます。市の中央部を日本三大急流のひとつ、球磨川が東西に貫流し、さらに南北から多くの支流が本流である球磨川に注ぎ込んでいます。 |
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案内板の設置 |
左側の写真は現在も営業している鍛冶屋さんのファザード(建築物の正面の外観)を補助事業によって修景したものです。修景にかかる費用の1/3ずつを国、市、申請者が負担する間接補助となっています。 3. ウンスンカルタのまちへ ハード面で徐々に整備を進めていく中、街なみ保存会の集まり中(主に飲み会)、全国でこの地区にだけ伝承された遊び「ウンスンカルタ」を復興し、街づくりに繋げていけないものか、との機運が高まってきました。 |
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看板 |
大使のコイントスで始まり、多数の参加者を得て大成功裏に終わった大会ですが、一過性に終わらせず、ウンスンカルタをどんどん広げようとの方針から次に何をやろうか、という議論が当日の反省会で沸きあがりました。さらに、いつかはポルトガルまで出向いてウンスンカルタを逆輸出しよう、との夢まで語りあったところです。 |
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ひなまつり期間中は毎土曜日のペナントレースに5~8チームが参加し、大いに盛り上がりました。この年の第2回ウンスンカルタ大会も県内はもとより福岡県からの参加もあり、徐々にウンスンカルタの輪が広がっていくのが実感できました。 |
一日目、テレビ取材は来るし講演も大盛況でしたが、二日目は会場に到着寸前に大雪となり、人吉へ帰ることができなくなるのを恐れて、実演なしでとんぼ返りしました……。 |
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2006年10月の第3回ウンスンカルタ大会にはなんと作家の京極夏彦氏がお忍びで参加されました。実はカルタなどのゲーム遊びが大好きとのことで、青森の知人の方まで誘って東京からチームを作って参加されました。京極氏のブログにこのことを書いていただいています。 4. 地区の皆さんとの協働についての考察 これまで「鍛冶屋町通りの街並み保存と活性化を計る会」及び「ウンスンカルタ保存会」の活動の一端を紹介しましたが、その活動に会の一員として参加して感じた点を述べてみます。 (1) 補助事業担当者としての関わり (2) 福祉課へ異動して 協働=一つの目的を達成するために、各部分やメンバーが補完・協力し合うこと 5. 結び 当市は昨年就任した現市長が偶然にも駐ポルトガル大使と同級生という関係から、「アブランテス市」と姉妹都市締結や青少年の国際交流を目指すこととなりました。 まだまだカルタはやめられません!! |