昨年9月1日に大成町、瀬棚町、北檜山町が合併し誕生した新町「せたな町」の初となる平成17年度決算の財政指標数値がまとまり、財政構造の硬直化を判断する指標となる経済収支比率は91.3%で、適正とされる70~80%を大きく上回りました。加えて、財政規模に占める公債費(借金返済)の役割を示す実質公債比率20.9%で、適正とされる18%以下を大きく上回る結果となりました。このことにより今後、起債を借りるためには国に公債費適正化計画を提出しなければなりません。また、平成18年度の普通交付税の交付決定額は、前年度に比べ5.0%減、約2億6千万円少ない48億8,300万円となりました。
国の三位一体改革による地方交付税や国庫支出金の削減に加え、町税収入が伸び悩んでいる現在の経済・社会情勢では、今後においても財政が好転することは期待できず、極めて憂慮すべき事態が続くものと考えております。
私は財政運営の責任者として「財政の非常事態宣言」をし、せたな町が財政再建団体に陥ることのないよう、町民の皆様、町議会、特例区協議会のご意見をいただきながら、職員一丸となり財政の健全化に向けて適正な財政運営に努め、この局面を乗り切って参ります。
今後の財政健全化の推進について、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
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