【自主レポート】 |
第32回北海道自治研集会 第Ⅳ-④分科会 自治体から発信する平和・共生・連帯のメッセージ |
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この6月報道されたあるニュースに、私は思わず感嘆の声を上げていました。その内容は、「文部科学省が小学校の新しい学習指導要領の解説書に、初めて沖縄戦という言葉を明記することを決めた。」というものでした。 <昨秋の主な行程表> 行程中、最も心に残ったのは、何といっても「教科書検定意見撤回を求める県民大会」に参加したことです。参加人数が当初の予想では、5万人程度と思われていましたが、ふたを開けてみると、予想の倍以上の11万人余の人が結集し、沖縄県民の強い憤りが示されました。 |
<9・29検定撤回 県民大会> |
この旅では、いろいろと考えさせられることがありましたが、絶滅危惧種のジュゴンに思い入れの深い私にとっては、「名護市辺野古(へのこ)の米軍用滑走路建設計画」は重視する問題の一つです。この建設計画は絶対に阻止すべきものです。現地の海に立って、より一層この気持ちが高まりました。辺野古の沿岸部は美しいサンゴ礁が広がり、海底にはジュゴンが主食とする海草が育っています。米軍の滑走路建設は、この美しいサンゴの海とジュゴンを次世代に残せないことを意味します。米軍基地再編の下、綺麗な沖縄の海が次々と………。この自然環境破壊に、私は強い憤りを感じながら、普天間基地の辺野古移転を阻止する現地闘争の責任者の安次富(あしとみ)さんに思いを託してきました。安次富さんが、「米軍の新基地建設は様々な問題を抱えており、今後も反対運動を続けていく」と語気を強めて話している姿が今も私の脳裏に残っています。 |