2. 芦北町の国際化への取り組み
自治体が取り組む国際化・国際交流に関する事業は、「国際化・国際交流はどうあるべきか?」、「いかに取り組むべきか?」といった目的を明確にし、住民に対して目に見える事業として実施されたうえで、その効果の検証が必要です。
このことを踏まえ、芦北町では、急速に進展する国際化の中で、創造力に富んだ国際人を育成すべく、1995年度に「芦北町国際化・国際交流検討委員会」を設置し、町の将来の国際化についての、この答申を踏襲しつつ、以来、積極的な活動が展開されています。
(1) 国際貢献事業
世界の国々の人に対する貢献活動では、単に物資等の支援のみに留まらず、活動を通した「ひとづくり」に貢献してこそ、その意義が深まります。
特に途上国における国づくりとして取り組む教育環境の整備は、次代を担う子供たちの「ひとづくり」としてのポテンシャルを有します。
芦北町の子供たちが世界を知り、"故郷"や"日本"を愛する心を醸成する「ひとづくり」を目的とした「カンボジア学校建設事業」を紹介します。
① カンボジア学校建設募金活動
本町では、会員約100人から成る「芦北町国際交流協会」が中心となり、内戦で教育環境が荒廃しているカンボジアに学校を建てるための募金活動が取り組まれています。
当初、町内の小学校において、児童自らの提案で始まった小さな呼び掛けが、「カンボジア学校建設募金活動」としてチャリティーバザーが実施され、その売上金の一部を募金としたのが始まりです。
その後、協会が主体となり、夏祭り等や町内で実施される各種イベント時に募金箱を設置したりポップコーン、かき氷等を町内の子供達と一緒になり販売する街頭募金活動が始まりました。
活動は次第に町内各学校へ、そして全町民へと拡がりました。 |