【自主レポート】 |
第32回北海道自治研集会 第Ⅴ-②分科会 温暖化防止とクリーンエネルギー |
|
寿都町は、北海道南西部の日本海に面し、札幌・函館間のほぼ中間に位置し、面積95.36km2の町です。 |
また、風の町『寿都』をアピールするため、本町出身の漫画家・本庄敬氏によるマスコットキャラクター『風太くん』が誕生し本町の観光振興に大いに活躍しています。 最高出力は1,990kWで、5台の合計は9,950kWになります。 風速2.5m/sからローターが回転を始め、発電を開始します。また風速25m/sの強風になると、ローターの回転を止める仕組みとなっております。 ドイツで製作された風車本体は、5月中旬までに船で隣町の岩内港に運搬され、5月21日から約3週間かけて建設場所へ陸送され、10月初めより風力発電所としての稼動をしております。 風太風力発電所では、年間約2,600万kWhの発電が見込まれ、一般家庭で見ると約6,000世帯を賄う計算となります。 この大型風力発電所の総事業費は約26億1百万円で、そのうち補助金が約1/3、残りは町債で措置し、起債の償還については売電収入を充てていきます。また、施設の維持管理費や修理並びに事業終了後の発電所の撤去に係る費用などを差し引いて、年間約8千万からの収益を想定しております。 寿都の風は、今では町の財産として、未来の寿都町の基盤となるエネルギー源として位置づけております。 また一連の風力事業の展開により、町内小中高校では総合学習の時間に、風力発電をテーマに取り入れ、自然エネルギーや新エネルギーについての仕組みや特徴を学習し、大量に排出される二酸化炭素の大気汚染による地球温暖化などの問題に深い関心を持つようになりました。 さらに、本年7月に開催された北海道洞爺湖サミットを契機に、本町では2008年度を「環境保全元年」として、さまざまな環境問題に対し「地域でできること」を合言葉に様々な取り組みを行っており、寿都の自然を守るための環境保護(eco=エコ)活動を推進し、地球環境に(E)ことを、子どもから大人までみんなで協力しあうことを目的とした環境フォーラム「E'CO suttu 2008 ~エコの心がええこを育てる」を風力発電が設置しているすぐそばの浜中海岸において開催し、寿都の恵みを実感してもらう地引網体験、エコ活動に積極的に取り組んでいるシンガーソングライターの白井貴子さん等のエコトークやエコライブ、そして森へ移動しての記念植樹など盛り沢山の内容で、大人から子どもまで約600人の参加者が環境についての意識を深めることができた1日となりました。 |
また、今年で5回目となる「全町民海岸クリーン作戦」は、年々参加する町民、ボランティアが増え、約600人の参加があり、国道沿いの「花いっぱい運動」、各種イベント時のゴミの分別収集など、既存のソフト面においての環境施策展開も軌道に乗り、住民の認識も浸透しております。 |