【自主レポート】 |
第32回北海道自治研集会 第Ⅴ統合分科会 環境と調和する地域 |
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1. 序 論 群馬県は、ほとんどが利根川水系に位置し、山間地より下流部に渓流や水田・用水路を通して水が運ばれ、更に下流の銚子の方面と途中の利根大堰より埼玉県を経由して東京へ導水されています。つまり東京の水は、群馬県に非常に密接に関係しており、安全安心な水こそ、下流住民の求めている一大関心物であり、又洪水制御等一大関心事であります。そのため河川、水路の保全や農地の保全・森林の維持管理を行うことが、住民の生活に密接な施策として必要性があり急務でもあります。 2. 水源環境税の地域住民と下流住民のコンセンサスと適用について 利根川は、幹川流域延長322km、流域面積16,840km2の国内有数の河川であり、直接流域が東京都、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県及び群馬県の1都5県にわたり、首都圏にあり流域内人口は、総人口の約十分の一にあたる約1,214万人に及んでいる。関東の人口は、3,234万人である。(人口 2006年3月31日 住民基本台帳 国勢調査より) 水に関する環境政策として国或は、県レベルにより個々の事業により、様々な展開が行われている。しかしながら予算不足や労力等などの問題があり個々の事業で本来力を入れて対応すれば対策効果や整備進度が進んでいる状態であるはずの事業に遅れが目立つ状況にある。また生物多様性や温暖化排出対策等の今後の主要対策事業との関係で単独事業実施で相互連携が図られておらず一体的連携的進度が必要なところに立ち後れが目立つ状況にある。 3. 結論 今後の施策として、都或いは、5県が個々の環境税を導入して乱立させるのでなく、利根川の流域圏(注3)を視野に入れ流域圏プランニングを策定し、そのなかで仮称「関東一円水源総合組合」と言った組織を立ち上げ一括した管理体制のもと流域の水源管理・給配水・維持管理体勢の樹立等も必要かと思われる。 |
引用 東京都水道局「東京の水道」資料等 水源環境税の課徴金シュミレ-ション |