【自主レポート】 |
第32回北海道自治研集会 特別分科会 夕張からわがまちの財政を考える |
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1. はじめに 国民体育大会は戦後の荒廃と混乱の中、スポーツを通じて国民に勇気と希望を与えようと、1946年に第1回大会が京阪神地域を中心に開催されました。大分県では、1966年に「剛健国体」をテーマに第21回大会が開催され、今回2回目となる第63回国民体育大会「チャレンジ! おおいた国体」が9月28日から開催されます。 (1) 基本方針 (2)実施目標 2. 国体開催競技日程 中津市における開催競技は、次のとおりです。 |
3. 国体開催に伴う事業費 国体開催に伴う事業費の総額は、下記の表のとおりです。 |
4. 財源内訳 上記事業費の財源内訳は、下記の表のとおりです。 |
上記の表で事業費及び財源内訳を示したが、2003年度から2008年度までに国体関連事業として約50億円となっています。(うち国県補助金16.3億円、起債23.2億円、一般財源10.7億円) 5. 予定される参加者数 国体開催に伴う参加者数は、以下の表のとおり延べ約4万人が見込まれています。 |
○正式協議 |
○デモンストレーション競技 |
6. 国体開催に伴う波及効果
国体開催に伴う波及効果については、国体事務局は下記のとおり見込んでいます。 (1) 国体の波及効果 (2) 国体の経済効果
(3) 数値で見る波及効果 7. 民泊・ボランティアなどの市民参加 |
8. ダイハツ九州アリーナ(総合体育館)の今後の活用 国体終了後、施設の活用が大きな課題となります。ダイハツ九州アリーナの管理については、指定管理者で管理していくことになりますが、その施設を維持管理するためには年間数千万円かかると見込まれています。命名権スポンサー料として、1,800万円(年間600万円の3年間)が歳入として入るものの、管理費のほとんどが一般会計からの支出となり、新たな負担を生じることになります。 9. おわりに 国体開催に伴って経済効果・市民意識の向上等、プラス効果はあるものの行財政改革のこの時期に約50億円の事業費を投じることは、今後の財政運営に少なからぬ影響があると考えられます。また、国体に関わる職員が約30人(臨時職員含む)で業務を行っていますが、その分一般行政の職員に大きくしわ寄せが来ているのも事実です。 |