【自主レポート】 |
第34回兵庫自治研集会 第2分科会 地方財政を考える |
合併以降も旧市町村ごとの料金設定のままで、不均衡となっていた税外収入の見直しが、順次、進められています。本レポートでは、現在、見直しが進められている施設使用料の統一に着目し、公共サービス・施設利用と受益者負担の考え方を整理するとともに、行財政改革の一環として、その財政再建へ果たす効果について、検証していきます。 |
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1. はじめに 本市における使用料・手数料の取扱いについては、合併協議時の「使用料については、当分の間、現行どおりとするが、類似の施設使用料等については、可能な限り合併時に統一する。手数料については、負担の公平の原則から、適正な料金のあり方等について検討し、統一する。」との協議結果を受け、窓口証明手数料等については段階的に統一作業が行われてきた。 |
2. 合併前後における使用料、手数料の推移と見直しの状況 合併以前の旧市町村における使用料、手数料の総額【資料1】について、歳入総額に占める割合は平均2.5%であり、合併後の割合は合併以前の平均を下回っている【資料2】。 |
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3. 公共施設使用料の統一に向けた動き 前述のとおり、現在、奥州市では公共施設使用料及び減免規定の統一に向けた作業が行われており、2011年度から使用料検討委員会の設置、議会全員協議会での意見聴取、住民説明会などが行われ、2012年9月定例会への条例提案に向け、準備が進められている。 (1) 使用料設定の考え方 |
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② 対象施設 |
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(2) 使用料の減免規定の見直し |
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② 減免の判断基準 |
(3) 見直し後の歳入見込み |
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(4) 統一作業でみえてきた課題 |
4. まとめ 現在、各自治体の財政状況は非常に厳しい状況にあり、すべての自治体において財政再建や行財政改革を積極的に進め、自主財源を確保することによって自治体の体質強化を図ろうとしている。 |