施設は、それぞれの現有施設を継続使用することから折居清掃工場への搬入量分の処理経費を納入する負担金方式を採用する。
城南衛生管理組合が2007・2008年度に船井郡衛生管理組合のごみ受け入れを行った際の処理単価は1t当り25,135円であった。上記の搬入量で試算した場合の経費は、約2億9,000万円/年+運搬経費となる。(西部塵芥2億5,000万円、東部じんかい4,000万円)
また、打越台環境センター、相楽東部クリーンセンターの廃止と折居清掃工場への全量受け入れとなった場合でも、総搬入量は64,000t程度に留まり、過去の焼却量実績と比較しても十分に全量処理が可能である。
(3) 長期計画(2022年度以降)
現在、城南衛生管理組合で(仮称)新折居清掃工場の建設計画が遂行されている。しかし、広域化計画の必要性からこの新折居清掃工場の処理規模の見直しを行い、京田辺市の処理も包括した新たな組織を立ち上げ、現折居清掃工場敷地内を軸に周辺用地の確保を図りながら新工場の建設を行う。この場合の2007年度ベースで見た処理フローを図3に示す。また、各自治体の負担分は表6に示す。
① 処理形態
焼却場は、クリーン21長谷山・新折居清掃工場の2施設に集約する。
② 収集運搬
城南衛生管理組合は現行方法と同様とし、京田辺市はクリーン21長谷山まで直接搬入、相楽郡地域からは、新たに中継施設を設け中継車による一括運搬を行う。
③ 施設規模
山城地域全体の総搬入量(焼却量)は、約144,000tとなる。うち、クリーン21長谷山で63,000tを焼却する。残り約81,000tを(仮称)新折居清掃工場で焼却することとなり、必要な処理能力は300t/日となる。
処理能力 81,000t÷(280日×0.96)≒300t/日 (注)中継施設の規模算定は除く。
④ 財政規模
建設コスト4,000万円/tと仮定した場合の事業費概算は、120億円となる。
建設事業費 300t/日×4,000万円=120億円 (注)中継施設の事業費算定を除く。
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