【自主レポート】 |
第34回兵庫自治研集会 第2分科会 地方財政を考える |
私たちの職場環境や給与面に大きな影響を及ぼす可能性のある、2010年度末に策定された「臼杵市中期財政計画」について検証する。計画は2010年度~2014年度の5カ年間であり、「第2次臼杵市行財政活性化実行プラン」と密接な関係にあり、今後の臼杵市の財政運営を占う大きな指針である。歳入、歳出の試算について分析し今後の展望について検討を行いたい。 |
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1. はじめに 新市発足後6年(2005年1月1日新設合併:旧臼杵市・旧野津町)が経過し、市民の交流や職員同士の交流も徐々に進んでおり、市全体の一体感の熟成も時がたつにつれ年々進んでいると感じられる。 |
2. 歳 入 (1) 地方税 (2) 地方交付税 (3) 国県支出金 (4) 地方債 |
3. 歳 出 (1) 人件費 (2) 扶助費 (3) 公債費 (4) 投資的経費 (5) その他の歳出 |
4. 設定目標及び収支見通し (1) 設定目標 (2) 収支見通し |
5. 今後の展望 今回の中期財政計画は、一定の推計条件を前提とした中期的な財政見通しに基づき財政運営上の目標を設定し、その実現に向けた本市経営戦略の基本的な考え方を示すものである。したがって、計画策定時に想定し得なかった社会経済状況及び地方財政制度の変化等については、各年度の予算編成の過程を通じて、的確に対応することにより、設定目標達成に向けた取り組みが必要である。すでに、3月11日発生の東日本大震災に係る地方財政への影響は避けられず、2011年度以降の収支状況の悪化が懸念され、見直しも必要となるであろう。また、計画の収支の試算には、「第2次臼杵市行財政活性化実行プラン」の取り組み項目に基づく、財政効果見込額は反映されていないため、各年度の収支状況に注視し、実行プランの進捗状況と共に、毎年検証する必要がある。 計画に掲げる「安定的・持続的な財政構造の弾力性の確保を可能とする財政運営」を目指すためには、公債費対策、安定運営を目指した基金残高の確保は当然必要であり、達成に向けた取り組みを着実なものとすることは大事であるが、達成第一主義になり、実行プラン等の過度な達成に走らせない取り組みも必要である。そのためには、組合として継続した取り組みによる分析力の向上が今後益々必要である。 |