【自主レポート】 |
第34回兵庫自治研集会 第6分科会 地域での子育ち支援 |
保育所にできる子育て支援とは? アンケートにより0、1、2歳児を持つ保護者と保育士双方に、親子の関わり方、子育て(保育)をする上での思いや悩みを綴ってもらいました。その結果、世の中の不況、生活苦から保護者は自分の仕事や都合を優先させた支援・金銭面での支援を求め、心に余裕を持って子育てできない親が多い。この結果をふまえ、親子のふれあいを大切にする子育て支援に取り組んでいくことにしました。 |
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1. 手作りおもちゃ
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(1) 手作りおもちゃで遊んだ親の感想 |
② はねるおもちゃ |
③ マラカス |
④ 牛乳パック・マジック |
⑤ ピアノ |
⑥ ティッシュボックス |
(2) アンケートに対する全体の考察として |
(3) いろいろな手作りおもちゃで遊んでみて…… |
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2. まとめ 「保育士が子育ての代替ではなく、親自身が子どもとの関わり方を学び、子どもと居る生活の豊かさや子育てそのものの楽しさを親に実感させる支援が大切」であり、「保育士と子どもの日々の実践に喚起されて、親がわが子の喜ぶ姿を想像しながらおもちゃを作ったり、一緒に遊ぶ中で親自ら子どもとの関わり方を発見し、子どもと居る時間が楽しいと感じることができる。また、子どもにとっては親から愛情に満ちた言葉をかけられたり、温かい時間が継続的に保証され、親子の良い関係が構築される」と思います。簡単な手作りおもちゃで遊ぶわが子を見て、保護者の考え方も少しずつ変わり、忙しい中少しでも時間の余裕、心の余裕をつくって「子育てを楽しもう」とする姿も見られるようになりました。また、保育士自身も子どもの成長に合わせておもちゃを工夫し、子どもと一緒に楽しむことができ、保育士と親とのコミュニケーションがより深められたことも成果の一つだと思います。 |
3. おわりに 人と人とのかかわりが希薄になってきていると言われて久しい現在、それは親子の関係においても例外ではありません。親子の絆を考える時、何気ない日常生活の中で一緒に手をつないだり、話をしたり、体を寄せ合うという当たり前のことがなかなかできない親もいます。私たちは、親子の触れ合いを通して愛されているという安心感の中、伸び伸びと健やかに育つことを願っています。そして、私たち保育士にできることは、親の就労を支えながら、親子の絆の結びつきがより確かなものになるよう支援していくことであり、これからも子育て支援とは何か模索しながら日々努力していきたいと思います。 |