【要請レポート】 |
第34回兵庫自治研集会 第9分科会 農(林漁業)から考える地域づくり |
月日が経つのは本当に早く、2011年3月11日(金)の東日本大震災発生から、1年7か月を迎えました。本県宮城を初めとした被災地に対して、全国はもとより世界の各地から多くの励ましとお力を受けましたことに厚く御礼申し上げますと共に、勇気と希望を新たに復興への道を歩み始められたことを御報告申し上げます。 |
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1. 3・11東日本大震災のこと 2011年3月11日午後2時46分に発生した地震により最大震度7(栗原市)、東北から北関東にまたがる広い範囲で震度6強の強い揺れを観測し、三陸沿岸では30m、仙台湾岸の砂浜海岸でも10mを超える大津波が発生し、沿岸地域に壊滅的な被害をもたらしました。 |
2. 東日本大震災からの復旧 あまりにも大きな被害を前にして茫然として立ち止まり、ともすれば心が挫けてしまいそうな県民とともに、一日も早く笑顔を取り戻して、生きる希望と明日への活力を失わないでいただきたいという切なる願い、そして何よりも「県民一丸となって復興に取り組む」という姿勢を早急に示して「今、何ができるのか。今、何をなすべきか。」の思いで1つ1つ進んでまいりました。 |
3. そして復興 「何から始めるべきか」「何が始まったか」 |
4. 雇用創出の名のもとに このような中、全国中小企業団体中央会を窓口にする10/10の国庫補助事業が公募されました。大きな財政出動による大盤振る舞いです。被災地で行うのならば誰でも(被災事業者でなくとも……本社がどこにあっても)実施できるというものでした。 |
5. 被災者のくらしと仕事/農林漁業者への支援は 水産業への支援が優先された。 → 沿岸部(漁業関係者)は全てが被災者であるから。 |
6. 東日本大震災で見えてきた職員不足 せっかくの支援策もその趣旨を理解して伝える市町村やJAの職員、普及指導員が少なく、手が回らなければ活用されずその成果もあらわれてはきません。支援事業の組み立てを解説して情報提供する人がいれば、効果的に事業推進できただろうにという思いが満ちてきます。 |
7. この際に……という考え方と被災者の望みは この際に農林漁業の規模を拡大して近代化を図ろうとの掛け声がきこえてきました。 |
8. まとめにかえて 「効率や利益ばかりを追求するのではない農業があるのではないか」「愛着という心地よい言葉があてはまる生活、農業があってもいいのではないか」「作りたいから作ったおいしいお米があっていいのではないか」「ひとりひとりのしあわせを考えるならば、夢への道はここにある」と考えることがそれぞれの地域に人々の生活が残り、海・山・大地のめぐみと共存するムラをめざして生業を大切にすることが豊かな国土が残っていくことに通じるものと信じて東日本大震災からの復興を共通の目標として参りますので、今後とも皆様のお力添えを願うものです。 |