(2) テントサインから、色の変更
次に、テントサインから、テントの色の変更についてである。
B-1グランプリは多くのテントがあり、イベントチケットの販売場所、ドリンクコーナー、ゴミステーション、その他、多くの出展者のテントがある。
支部大会では、そのテントの前にテントサインをつけて表示していたが、多くの人が集まり、テントサインが見えなくなり、当日の会場案内を行うスタッフへの質問等が多くなった結果、案内スタッフへの負担も多く、また、誘導業務そのものも行いにくいという状況が生じた。
そこで、テント自体の色を種類ごとに分けること(EX.イベントチケット販売所⇒赤色、ドリンクブース⇒青色、ゴミステーション⇒黄色)で、遠くからでも来場者にわかりやすく、案内スタッフも誘導の際には、「◯色のテントが◯◯です。」と誘導しやすくなった。
テントの色の変更
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(3) 市民参画型ボランティアの構築
B-1グランプリでは、図1の通り、多数見込まれるお客様を受け入れるため、1つ1つの会場を広く、また分散させることとしたので、多くのスタッフが必要となった。そこで、多くの、個人、団体、企業にボランティアを募り、当日の運営スタッフとして活躍していただいた。
ボランティア数は2日間で延べ、2,721人の方にご従事いただいた。
ボランティアスタッフの方にもそれぞれの特色を活かした場所で、従事いただいた。
例えば、イベントチケット販売ブースの運営は、現金を取り扱うため、金融機関である、信用金庫の方に、ご従事いただき、各会場にある救護所の運営は、医師、看護師による医療スタッフの方に運営していただき、各出展ブースの行列整理、呼び込みには市内の中高生ボランティアにお願いしました。
また、ボランティアスタッフへの説明会の中での意見の中で、「案内用のマップが必要」という意見をいただき、案内スタッフ用ガイドを作成し、効果的に誘導案内することができました。
その結果として、来場者アンケートの結果の中でイベントの満足度が(大変満足、満足、普通)を合わせて約90%(支部大会67%)という、行き届いたおもてなしで、全国からの来場者を迎えることができました。
B-1グランプリの実施後に、ボランティアの意見交換会の中では、中高生のボランティアの方から、「ボランティア活動を初めて取り組んだ」や、「今後社会に出る上で役に立った」などという意見をいただき、団体・企業ボランティアの方からは、「今後とも、ボランティア活動に取り組みたい」というような意見もいただいた。
3. まとめ
B-1グランプリは、支部大会で経験した失敗を活かし、1つ1つ問題点を解決したことで、結果として51万5千人の来場者数を記録しながらも、当日のイベントについては、来場者から非常に高い評価が得られたほか、事故のない、円滑なイベント運営を行うことができたと言える。ここで得たノウハウを今後の事業に活かすことが、重要ではないのかと考える。
また、大規模なイベントを運営するにあたっては、少しの改善でも大きな効果がでるので、少しでも多くの意見を反映させることが重要であり、今回、大規模イベントに従事した職員等のスタッフは、イベントを通じて、互いに意見を出しあうなど、参画意識を共有することができたと考えられる。
開催後の参加者の表情からは、総じて満足と達成感に満ちた様子を窺うことができ、市民協働参画の成果を感じることができた。
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