【自主レポート】

第34回兵庫自治研集会
第13分科会 地域で再生可能な自然エネルギーを考える

 現在、玖珠町職労自治研部で取り組んでいる環境保全活動として学校現場における自動活動や職員の環境に関する取り組みについての報告と紹介



玖珠町職労の環境保全に対する取り組み報告

大分県本部/玖珠町職員労働組合 佐藤富士子

1. はじめに

職員室のごみ箱

 今、学校現場において児童会活動や職員の環境に関する取り組みを少し紹介したいと思います。
 まず、校内エコ活動の推進として児童会では環境委員会活動の取り組みに割り箸の回収やペットボトルのキャップの収集があります。たまったら役場へ児童会が持って行きます。また、各教室ではA4の箱を設置して使用済みの紙をごみとして燃やさずリサイクルにしょうと取り組んでいます。
 さて、去年から職員の一部からはじまったリサイクル運動ですが、ごみ箱を2つ設置して1つは今まで通りのごみ(可燃物として清掃センターへ)もう1つは紙のリサイクルとして古紙回収用に分けています。左の写真のようにごみの仕分けも少しずつ慣れてきました。ごみの削減に大きく役立っています。
 残念ながら学校に保管場所がないため、現在は保管場所のある学校へ直接職員が運んでいます。


印刷室のごみ箱
印刷室の壁に貼っている

保管場所が無く溜まった状態の古紙

2. 教育環境の整備

 もう1つに教育環境の整備として、花いっぱい運動、環境美化活動の推進と山遊び体験のための寺山公園の整備等をあげています。そのためには花壇や畑等の草とりや手入れ、また寺山の草刈作業等をしなければなりません。児童・職員だけでは出来ないところを「おやじの会」や「校区ボランティア」の方の協力で学校がきれいになっています。特に校区ボランティアの方は年中、校区内の小中学校の校庭や道路の落ち葉を一人で片付けてくださっています。校舎周辺の草もなかなか手が行き届きませんが、朝夕にコツコツと一人で作業をして下さっています。影の力として本当に有難い存在です。
 花いっぱい運動としては、花壇とプランターで花を育てます。学校ではなるべく長持ちする開花期間の長い花を選びます。春から夏秋の霜が降りるまで咲く花として、マリーゴールド・サルビア・ポーチュラカ・インパーチェンス・コリウス・ペチュニア等。冬から春の季節はパンジー・ビオラ・葉牡丹・プリムラ・チューリップ・水仙等の花を植えています。また、ゼラニウムやベゴニア・花手毬等の宿根草は冬の寒さ対策(室内に入れる等)をすれば玖珠町でも数年咲くことができます。右の写真のベゴニアは三重にビニールを張って管理し、今年で3年目の春を迎えました。ゼラニウム・花手毬も同様です。


花手毬
ゼラニウム

3. 環境整備費を活用した環境活動

頂いたマリーゴールドの苗

 学校の環境に関する予算に環境整備費があります。土・肥料・花等を購入していますが、この時期にはマリーゴールドやサルビア・秋には葉牡丹・パンジー等の苗を玖珠郡の小学校を退職された地元の教職員の方から毎年頂いています。予算が限られている中、学校の面積が広いので、沢山の苗はありがたいものです。これらの苗を花壇やプランターに移植し、きれいな花が秋まで咲き続ける努力をすることが苗を頂いた方への感謝のしるしだと思います。
 手をかけただけ花がきれいに咲きます。種から苗そして花が咲くまでには、いろいろな人と手間がかかっていること。「たかが花、されど花」です。いい環境には花が欠かせません。これからも皆で興味・関心を持ち、楽しみながら花を育てたいと思います。
 さて、学校現場はこのように環境に関しても、多くの人がかかわりを持って子ども達を支え繋がっています。いい環境の中にこそ子どもたちが育ちます。これからもいろいろな人との関わりを大事にしていけたらいいと思います。
 最後に、物があり余る現代・無いものがない時代に生きる私達大人が、まず、物を大事に扱い、物を大切にすることを子ども達に教え、よきお手本となることがリサイクルをはじめとする環境問題への第一歩となるのではないでしょうか。一人から一人へと分かった人から変わっていく(はじめていく)小さな和が広がることを願って……。
 今年、玖珠町の中学校でも2校がグリーンカーテンに取り組んでいます。昨年の玖珠町職労自治研取り組んだグリーンカーテン活用の活動から小さな和が広がっています。