【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第1分科会 ~生きる~「いのち」を育む・いかす、支えあう |
九重町職員労働組合では自治研活動の中で、一年を通じて玖珠郡の知的障がい者(児)の親の会である『たんぽぽの会』と交流活動を行っています。 |
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1. はじめに 玖珠郡知的障がい者(児)育成会たんぽぽの会(以下たんぽぽの会)は、玖珠郡の心身障がい児(者)をもつ親の会として発足し、障がいを持った子どもを、地域で育てること、そして理解してもらうことを願って様々な活動を行っています。 2. たんぽぽの会の取り組みについて たんぽぽの会は玖珠郡の知的障がい者(児)の親の会として1994年から活動しています。1週間のうち水・木曜日の10時から15時は九重町隣保館の1階で事務所を開き物品販売などを行い、ときには事務所でパンを焼いてイベント会場で販売するなどの活動を行っています。 3. 九重町職員労働組合との交流について 九重町職員労働組合とたんぽぽの会の交流として、九重町主催のイベント「ふるさとまつり」で模擬店の出店を行っています。たんぽぽの会のお店でパンを販売する隣で、九重町職員労働組合が喫茶店を出しています。毎年メニューや出店形態を変えるなど工夫して多くのお客さんに来てもらえる様に頑張っています。 4. 交流から感じた地域の課題 たんぽぽの会との交流で感じたことはたくさんありますが、大きな課題は障がいが有っても無くても普通に生活するための地域の受け皿が少ないということです。九重町で福祉サービスを提供している事業所は社会福祉協議会が実施しているデイサービスとホームヘルプだけで、働くための施設や、寝起きする夜間の生活を支える施設がありません。そのため地域で生活することが困難な人は町外での施設利用に頼らざるを得ず、結果として地域の障がい福祉への意識が醸成されていない、又は一部の者への理解に留まるといった現状に繋がっています。 5. 地域や町に求められていること 九重町では障がい福祉サービスなどの地域で生活するための支援が受けられる施設が少なく、様々なサービスを利用したくてもできない状況にあります。利用できるサービスのメニューを少しでも充実させるため、障がい福祉サービスを必要としている方のニーズを十分に把握することと、必要としているサービスが行き届くように利用できるサービスの情報を積極的に発信することが必要だと感じました。 6. おわりに たんぽぽの会の活動に賛同して頂ける方や関心のある方は、九重町の隣保館の1階にあるたんぽぽの会の事務所を訪ねてみて下さい。一人でも多くの方がたんぽぽの会に集って頂けることを願って、今回の報告を締め括らせて頂きたいと思います。
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