【要請レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第3分科会 石巻に虹を架けよう! ~被災地の今を見る、知る、触れる、考える~ |
東日本大震災以降、西東京市及び西東京市職労は、災害ボランティアに参加したことを契機に、これまで被災東北3県に対して継続的な支援、交流を展開してきました。特に、福島県新地町、宮城県石巻市、岩手県大槌町とは、毎年定期的に交流しています。この間の活動を踏まえ、市民協働の実践と政策提言のできる拠点としての西東京自治研究センターを設立しました。これまでの活動を紹介し、活動から学んだ内容について提起します。 |
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東日本大震災での津波、地震被害、原発事故の被災地、避難所の様子から現在に至るまでの復興の経過などを知ることで、私たち公共サービスを担う自治体労働者として、営み続けた地域の人々との交流、継続する支援活動で住民を支えるための工夫などの実践を通じて、「継続することの意味」「支援する、される関係から、相互に学び合う関係になること」「繋がることが、親和性と信頼性を創ること」を気づくことになりました。 |
1. 公民館を中心に継続的の取り組まれている市民同士の交流 (1) 被災地福島県新地町公民館の復興支援まつりへ (2) 新地町・生涯学習フェスティバル参加
復興支援カフェなど、いろいろなコーナーが開催され、町民の方々には、西東京市民の制作した大豆雛と折紙をプレゼントして、お互いが楽しく時を過ごし、「絆」を深めました。2016年1月の「しんちまち生涯学習フェスティバル2016」まで、この交流は続いています。 |
(3) 持続可能な活動・市民レベルの交流・相互に学び合う (4) 相互に学び合う、もう一つの形 2. NPO法人サポートハウス年輪との協働活動で地域包括ケアを考える (1) 復興支援活動を通じ、災害時支援体制、地域包括ケアを学ぶ (2) 夏フェスタ・インそうま、佐藤健作「不二プロジェクト」相馬公演
(3) 将来を担う子どもたちを支援 ―― 山田町ゾンタハウス |
3. 宮城県石巻市への被災地支援活動から広がる今 西東京自治研究センター:石塚真知子(前西東京市議会議員)
東日本大震災発災後、当時私が所属していた民主党東京都連青年委員会(現:民進党東京都連青年委員会)において被災地支援活動を行うことが決定され、交流局を中心とした活動が始まりました。2011年7月、ニーズ調査のため同僚議員と共に石巻市社会福祉協議会を訪問し、支援の申し出をしたところ、当時大街道地区において個人ボランティアの統括をされていた原田豊氏をご紹介いただきました。原田氏は、大街道地区の復旧作業に従事される中で、多くの地域住民の方々の痛みに寄り添ってこられました。中でも、震災により多くの別れを経験した子どもたち、不安や辛い思いを抱えながら我慢し続けてきた子どもたちの姿を見守ってこられ、せめて夏休みの思い出作りができないかと考えられていたため、後方支援として私たち青年委員会は「大街道こども花火大会」の企画・運営をお手伝いすることになりました。 (1) 民主党青年委員会の被災地支援活動 震災から丸二年。石巻市では、物産展の開催をする団体への補助金が創設されました。県内での物産展の開催及び、県外の物産展への参加にも利用できる補助金を活用し、石巻市の皆さまと青年委員会で連合三多摩主催の三多摩メーデー2013の被災地物産展ブースに出店することとなりました。 連合三多摩加盟組織への告知、販売促進の呼びかけ、募金活動等のご協力をいただけたことにより、想像を超える規模での活動となり、石巻市の方々の「これまでお世話になった方々にお礼を伝えたい」、「石巻市の名産品をぜひ食べてもらいたい」、「こんなにも元気になっている姿を見ていただきたい」といった思いを多くの方に届ける貴重な機会となったこと、感謝の思いで溢れました。 これまで行ってきた「被災地へ赴く支援」から、「外に向いた活動の支援」という変化は、私たちの活動の幅を広げることにつながったと思います。 ⑤ 2014年4月 三多摩メーデー2014 「継続することが大事」という連合三多摩の皆さまの熱い思いと強いリーダーシップのもと、再び物産展に参加させていただきました。前年のメーデー以降、全国の様々な物産展に参加するようになった石巻市の皆さん。カシオ労働組合、住友重機械工業労働組合、西東京市職員労働組合など、青年委員会メンバーだけでなく多くの方々にお手伝いいただきました。 2015年、2016年と変わらず被災地支援ブースを設け、出店の機会を作っていただいている連合三多摩の方々、毎年楽しみにして買いに来て下さる方々、同窓会のように一年に一度の再会を喜んでくださる皆さまと石巻の皆さまの姿は、あの大震災が生んだ絆であると実感しています。 (2) 広がりと継続がもたらす相互の学び |
4. 支援活動から見えてきた課題と提言 (1) ESD・持続可能な社会づくりへ (2) 被災地支援と交流の継続することの意味 (3) 支援する、される関係から、相互に学び合う関係になること (4) 繋がることが、親和性と信頼性を創ること |
5. 立場を超え、連携する西東京自治研究センター設立へ 私たち西東京市職員労働組合は、5年間の復興支援活動を通じ、多くのことを学びました。 |