【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第3分科会 石巻に虹を架けよう! ~被災地の今を見る、知る、触れる、考える~ |
西東京市では、子どもの居場所づくりの充実を図り、子どもたちが自主的に関わり、参加する機会の確保に取り組んでいます。特に、児童館は18歳未満の乳幼児や児童が安全かつ安心して過ごし活動できる拠点であり、子どもたち自身の意見や考えを取り入れた運営が行われています。 |
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1. 子どもの参加に向けた取り組み 今回のメンバーは、毎日のように児童館に来て、ドッジボールや卓球、おしゃべり、たまに宿題をするような、普通の子どもたちです。ある時何気ない会話の中で、「児童館で遊んでいるときに、地震とかきて家に帰れなくなったら、児童館に泊まれるの?」「児童館に泊まってみたい!」といった話をきっかけに、子どもたちの声をいかし、実際に児童館に泊まってみることにしました。 |
2. 第1回防災会議(ホップ) 2015年8月8日(土)~9日(日)「第1回若者たちの防災会議」を実施しました。参加者は、中学生3人・小学6年生8人・大学生4人(+3人テレビ電話出演)、それと大人。はじめは、「児童館に泊まれる!」と、気軽な気持ちで参加しました。みんなで、自己紹介をしながら、まず、あの3・11の時(東日本大震災の地震発生時)に、何をしていたかみんなで発表しました。当時、下校時に出くわした人は、怖くてその場にしゃがみ込んだり、余震でも道路が揺れていたとの意見が多くでました。すでに帰宅していた子は、布団にもぐりこんで余震などに怖がりながら、しばらくして寝てしまったという子もいました。 東日本大震災とはどんな地震だったのか、記憶を取り戻そうと、どんなことがおきていたのか映像で一部を振り返りました。(岩手朝日テレビ監修 3月11日東日本大震災岩手の記録より) 市が作成した西東京市防災ガイド&マップを見ながら、自分たちのいる地域で、どんな防災情報があるか、調べました。避難場所はどこが近いか? 避難所はどこにあるか? 家で持出用品等の準備はしているか? 地震が起きたとき、避難する時どんな危険があるかをグループに分かれて、各グループに大学生が進行役として入り、意見を出しあい、話し合いをしました。 この日の夜に、この時に宮城県の南三陸町にいる3・11当時中学生だった現大学生たちと、インターネットテレビ電話で、話をすることができることになり、あの日のことを教えてもらうために、事前にどんなことを聞いてみたいか、みんなで考え、ホワイトボードに書き出し、大学生をまとめ役に、質問を絞り込んでいきました。 夕食は、実際の非常食を試食してみました。備蓄品の中から、お湯だけで食べられるアルファ米と、大鍋でカレーを作って食べました。子どもたちの感想は、「意外においしー」とおかわりをしている子もいました。また、翌日の朝は、5年保存できるパンを試食しました。「これ××いー、食べたくなーい。」と一袋何とか完食していました。 インターネットを使って、南三陸町とテレビ電話で直接会話をしました。 自分たちの考えた質問を聞いてみました。なかなか、当時のことは思い出したくないだろうな……と思いながらも勇気をもって、聞いてみました。 真剣に答えてくれる大学生の話に、聞き入りました。「あの時があるから、今、夢を持ち、将来のことを考えることができている。」という言葉が、心に残りました。 翌日は、昨日の話を聞いて、「自分が同じ(被災した)状況になったときに、何をするか?」自分たちなりの意見を出しあいました。 福島県いわき市で実際に避難所生活をした学生からも話を聞き、自分が同じ境遇だったらどうなるかを考えながら、「電気がないとゲームができない」「水がないと手や体が洗えない」「冬だったら寒い」「非常食はまずい」などなど、活発に意見がでました。 頭を思いっきり使い、色々な人の話を聞き、自分の考えも言うことができました。 最後に、次回までの宿題として、今回の報告をすることと、「災害にあった時にどうするか?」万が一の時に、家族の中での約束ごとを話しあっておくことになりました。 |
3. 第2回防災会議(ステップへの準備) 9月27日(日)若者たちの防災会議 勉強会 |
4. 第3回防災会議(ステップ)
10月10日(土)・11日(日)の両日、西東京市において、全国自治体シンポジウムin西東京が開催され、全国の自治体から多くの参加がありました。そんな中、シンポジウムの会場の隣の児童館において、10月11日(日)に若者たちの防災会議の報告&交流会を開催しました。 報告会の後は、交流会をしました。コマ・けん玉・なわとびなど、むかしあそびで交流を深めました。ひととおり遊んだあとは、西東京市の子どもたちが、「おもてなし」をしてくれ、みんなに、炭火でホットドッグや焼きマシュマロの作り方を教え一緒に作って食べたり、焼きそばをつくって、みんなにふるまってくれました。 |
5. 第4回防災会議(ジャンプに向けて) 2016年1月10日(日)「若者たちの防災会議」勉強会を実施しました。 |
6. 課題とまとめ 全体を通して、こちらがついつい結論に結びつけようとする大人の押しつけを我慢して、子どもたちの声・ペースを大切にしました。 |