【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第5分科会 まちムラの見方「見えているもの」と「見えていないもの」 |
人口減少や少子高齢化、核家族化が進み、地域の繋がりの希薄化や集落機能の低下などが懸念されている。限られた財源を有効活用し、多様化する住民ニーズに応えていくためには、地域住民が主体となって諸問題を解決していくことのできる『地域づくり』が求められている。 |
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1. はじめに 由布市は、大分県のほぼ中央地域に位置し、県都である大分市、別府市などに隣接しています。面積はおよそ319.32km2で、北部から南西部にかけて由布岳や黒岳など1,000m級の山々が連なり、由布岳の麓には、標高約450mの由布院盆地が形成されています。 2. 由布コミュニティ(地域の底力再生)事業の概要 (1) 由布コミュニティ事業の目的 (4) 1年目の進め方 第1回目のワークショップは、日ごろ気にしていない地域の良さの掘り起こしや、気になる問題点等を洗い出し、整理しながら、「こうしたいな」という一人ひとりの気持ちを紙に書き出し、「みんなの気持ち」を表した地域の点検表を作ります。 第2回のワークショップは、実際に地区を歩き、気になった場所の写真を撮ったり、メモを取ったりします。印刷した写真は、切って付箋の右側に貼り、メモと一緒に地図に貼って整理をします。最後に、地区の将来を考えながら、地区全体のキャッチフレーズを決めます。 第3回のワークショップは、第1回目、第2回目のワークショップで出た意見やアイデアを整理し、テーマに分け、出された意見を振り返ります。また、新しい意見やアイデアがないか考えます。それから具体的な方法を考えていきます。 第4回のワークショップは、第1回~第3回のワークショップで出た提案等を振り返り、チームの名称を考えたり、リーダーや副リーダーを決めたり、実施体制をつくります。最後に全体目標を決めます。 3. 由布コミュニティ(地域の底力再生)事業の実施実例1 (1) 事業実施組織と地区計画 |
⑤ 地区計画(最重点プロジェクト)の概要(下表参照)
(2) 地区計画(最重点プロジェクト)の事業実績 4. 由布コミュニティ(地域の底力再生)事業の実施実例2 (1) 事業実施組織と地区計画 |
⑤ ワークショップの成果例 ⑥ まちづくり体系図 5. 検証と今後の課題 2006年度から実施している由布コミュニティ(地域の底力再生)事業は、2014年度までに24組織(45自治区)が実施しています。事例で挙げた喜多里地区は、2011年度から事業を実施し、現在も市の助成を受けて事業の継続を行っています。地区役員のリーダーシップや市の助成等により継続が可能になっているところがあり、今後は、事業の持続可能な組織づくりと市の助成に頼らない自主財源の確保を課題としています。 |