【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第5分科会 まちムラの見方「見えているもの」と「見えていないもの」 |
鹿児島県と沖縄県との中間に位置する鹿児島県奄美市。亜熱帯海洋性の気候ですが、今年、115年ぶりの「雪」を観測。100年に一度しか雪の降らない奄美市と海のない岩手県花巻市は2,000キロを隔て、20年を超える自治研交流事業を続けています。お互いの地域で生活や文化に触れ、感動を共有し人を繋ぐこの交流について、そのはじまりから東日本大震災、復興支援を経て、現在に至るまでを報告します。 |
|
1. はじめに (1) 奄美市職員労働組合について 2. 交流事業 (1) はじまり |
3. 最近の交流事業 (1) 夏季交流(花巻⇒奄美 2014年9月20日~23日)
【補足】今回の受け入れでは、奄美群島内の自治体、関係団体からなる「奄美満喫ツアー実行委員」のイベント・コンベンション開催助成金(奄美大島で開催され、島外から多くの参加者が見込まれるイベントや大会・会議・協議会・コンクール等の企画を推進するために、予算の範囲内でコンベンション主催者に助成金を交付:島外からの参加者の延べ人数が20人泊ある大会で当実行委員会会長が適当と認めたものが助成対象)から宿泊費、バス支援事業(奄美満喫ツアー実行委員会が認定する団体旅行に対し、バス等ツアーへ助成金を交付:①奄美大島内の貸切バス・タクシー事業者の所有するバス(ジャンボタクシー含む)を利用、②奄美大島内において1泊以上宿泊する団体であること。又は、名瀬港又は古仁屋港に寄港し奄美大島を周遊するオプショナルツアーの団体、③利用者が奄美群島外からの団体が助成対象)から貸切バスの助成をいただいており、経費の節減に努めています。 (2) 冬季交流(奄美⇒花巻 2015年2月7日~10日)
4. 今後の課題 (1) 参加者の循環と企画の循環 |
(2) 晩婚化・少子化 5. 交流事業と東日本大震災 2011年3月11日に発生した東日本大震災では、奄美市職労からも自治労ボランティアとして、宮城県石巻市への避難所支援として6人が参加し、保健師業務として1人が参加、連合ボランティアとしても、岩手県内沿岸部市町村復興支援として2人が参加することになりました。 6. まとめ この交流事業は、奄美市職労の活動方針の中でも、年間の闘争サイクルと並ぶ重要な活動のひとつとして位置付けています。それぞれの地域を訪れることで、自治体、組合活動の状況を知り、仕事や労働運動にアクセントが生まれ、やる気、モチベーションの向上に繋がっていきます。また、そこに住む住民の生活や文化、人情に触れ、さらに宿泊やお土産を購入していただくことで少しでも地域の経済への貢献ができるものと思います。人が人を呼び、この交流事業以外でも奄美を訪れる方が増えていくことも狙いのひとつです。 |