【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第6分科会 復興・再興・新興!! ~消滅でも創生でもない地域づくり~ |
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1. 川俣町の沿革 川俣町は、川俣盆地を中心に、絹織物の町として発展してきた町です。 |
2. 東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故による影響 2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災及び、東京電力福島第一原子力発電所事故では、川俣町に大きな被害を及ぼし、町民生活は一変しました。夜を徹して、地震による町内避難者の対応に追われた翌日の3月12日早朝、原発立地自治体から避難者受け入れ要請を受け、学校体育館等を避難所として、1日最大約7,000人、8月5日までにのべ48,967人の避難者を受け入れ、支援を行っていました。そんな中、4月22日には、本町山木屋地区が計画的避難区域に指定され、同地区の全世帯1,252人が、現在も住み慣れた古里からの避難を余議なくされています。2013(平成25)年8月8日、区域の見直しが行われ、避難指示解除準備区域と居住制限区域に再編されたものの、未だ古里への帰還は叶っておりません。 |
3. わかりやすい予算書を作成することになった経緯 川俣町では、町内16地区で町政懇談会を開催しております。町政懇談会とは、各地区から町への質問や意見について懇談する場で、町民の皆さんの要望・意見を町政に反映させ、町民参加のまちづくりを進めるために、1993(平成5)年度より開催しております。「地域のテーマ」を事前に自治会長より挙げていただき、そのことについてフリートークを行っております。 |
4. 作成時に気をつけたこと これまで当初予算については、グラフなどを用いて広報誌に掲載しておりましたが、用語の意味や事業の財源内訳などは掲載しておりませんでした。そのため、わかりやすい予算書では、基礎知識として予算の意味や作成の流れ等にもふれています。また、その年度の予算額はもちろん、歳入や歳出の種類についても説明をしております。加えて、その年度の主な事業について、担当課・事業費・財源や事業内容の説明を記載しており、文字の羅列だけでは、町民からみても見づらく、わかりにくくなってしまうので、表や写真を使い、見やすく、わかりやすいものとしました。 |
5. 配付時期 川俣町では、町からの配付物は、行政連絡員に宅急便でお送りし、行政連絡員が各班員に配付するようになっております。そのため、行政連絡員の方が配付する負担にならないように、月初めに配付する広報紙と同じ時期としました。 |
6. 町民の反応 町民からは、予算がよくわかるようになったと好評でした。 |