【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第7分科会 若者力は無限大∞ ~若者と創り出すまちづくり~ |
労働組合運動では組合員とのコミュニケーションが必要不可欠です。一般的にマジックはコミュニケーションに役立つと言われています。マジックを趣味にする自治労組合員が「専従」という立場で、コミュニケーションツールとしてマジックが本当に役立つのか、実践してきたことを基に考察と推論をします。 |
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1. はじめに
「もしもマジシャンが労働組合運動に参加したら」 |
2. 組合運動で必要なことは?
労働組合運動をしていると、ときには組合員に「協力してもらう」ことが必要になります。 |
3. 人は好意的な人の話を聞く傾向にある
ロバート・B・チャルディーニ著の「影響力の武器」をご存知でしょうか? この書籍は、相手からの承諾を得るために、人はどのような心の作用が働き、イエスを引き出せるのか、ということを研究したものをまとめたものです。セールスマン、募金勧誘者、広告主などのプロの世界に潜入し、その調査結果から「承諾」についてのメカニズムを解明した実例が紹介されています。 |
4. 労働組合運動にマジックを導入してみたら
組合活動では、「自治研集会」「組織集会」など、様々な集会や学習会があります。そして、集会終了後、時には交流会があります。交流会では、名刺交換を行い、お互いの仕事の情報交換や、共通の話題でコミュニケーションをとります。そのとき私は、マジックを披露することがありました。それは、依頼されて余興として披露する場合や、また、同席したテーブルの人に見せることもありました。 |
5. 「あ、あの時のマジシャンね」と、会話の糸口をつかむ
マジックを披露してきて、共通して実感したことは、その場で「会話」が弾むことが多くなったということです。お互いを知らない者同士の空間から、共通の話題を作り出すことができました。また、2回目に会ったときにも、どちらからともなく声をかけやすくなることが、多くなりました。お互いの共通の話題がなかったとしても、相手にとっても「マジック」を話題に、声をかけてもらいやすい状況になっていたのです。 |
6. 「好意のルール」に当てはめてみると……
では、マジックを披露することによって、「好意のルール」にまで発展させることができたのか? これについては、まずは考えられる可能性について推論したいと思います。 |
7. コミュニケーションが苦手だった私が……結論は、 もともと、コミュニケーションが苦手な私が、マジックのおかげで、コミュニケーションをとることができました。マジックがなければ、この間、多くの人とは交流できなかったと思います。労働組合運動のコミュニケーションツールとして、マジックは非常に有効であると結論づけたいと思います。 |
8. 終わりに
最後に、これからはどんな分野であれ「エンターテイメント」の要素が必要になってくることを申し上げたいと思います。 |