【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第7分科会 若者力は無限大∞ ~若者と創り出すまちづくり~ |
真狩村職の組合員が、地域住民と関わり、協力して取り組んでいる様々な活動について紹介します。 |
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1. 真狩村の概要
真狩村は「えぞ富士」と呼ばれる羊蹄山の南に位置し、農業を基幹産業とした純農村で食用ゆり根は全国一の生産量を誇っています。人口(2016年6月末現在)は2,074人(男1,013・女1,061)、世帯数は928戸、面積は114.43km2で、道央と道南の中央に位置しています。近年では、オーベルジュ「マッカリーナ」やまっかり温泉、羊蹄山の湧水、羊蹄山自然公園キャンプ場などが観光地として人気を博しています。 |
2. 真狩村役場職員組合の活動概要
1968年に職員組合を設立してから半世紀近くが経過しています。
(1) 真狩村職自治労野球部の活動 |
3. 地域住民との活動事例
(1) 真狩アグリパーク実行委員会「チャレンジ! 羊蹄山!!」事業 この会の目的は単純明快で、羊蹄山を登頂することにより、達成感や充実感を体感すると共に、自分の故郷を頂上から眺め、郷土を愛する心を育むことです。 羊蹄山は標高1,898mで、登山に要する時間はおよそ4時間から6時間ほどかかります。 「すごく大変でとても疲れたけど、羊蹄山に登ることができた!」という子どもたちの達成感こそが、これから歩む自身の人生の中での糧となり、大きな経験・財産になることを期待しての事業です。 毎年9月の最終土曜日に開催しているこの事業は、小学3年生以上の村民を対象とし、2004年の開始以降、悪天候等により中止となった年もありましたが、参加者は小中学生を中心に各回平均20人以上で、通算では250人ほどが参加しています。その年によっては、親子での参加や一度登ってみたいと思っていたという一般の方の他、近隣町村からの参加希望も多くありました。 メンバーについては、当初は有志数人だったものの、年を追うごとに、学校の先生や役場・消防職員、登山ガイドなど、この事業に賛同する協力者の方々が増え、ゆるやかなネットワークが構築されているのが、この会の特徴でもあります。 また、2013年には、10年にわたる事業の功績が認められ、(一財)北海道青少年育成協会より「北海道青少年顕彰」が授与され、これをきっかけにメンバーの士気も上がり、現在も継続実施できている活動の原動力となっています。 課題としては、降雪や悪天候等を考慮しての実施時期の変更や参加者の安全確保等があげられていますが、近年では登山ガイド等にスタッフとしてご協力をいただいているため、その助言や指導を忠実に仰ぎながら実施できている状況にあります。 協力スタッフは、ここ数年で20代のメンバーが増えており、この事業をとおして「真狩で暮らす地域の一員」として、様々な地域活動に今後携わっていく契機となっていくことを願っています。
(2) まっかり温泉スリッパ卓球実行委員会 村は豪雪地帯のため、冬期間は観光客が減少し、まっかり温泉の利用者も同様です。そこで、冬場に温泉でイベントを開催し、集客したいと考え、まだ誰もやったことのない「温泉卓球」を考案。更に、卓球のラケット代わりにスリッパを使えば、あまり技術の差もなく誰もが楽しめるのではと、2007年2月に真狩村商工会青年部主催で、第1回大会を開催し48人が参加しました。 第2回目からは目的の一つに「真狩村の活性化」を掲げ、商工業者や農業者、役場職員など多種多様なメンバーで実行委員会を組織し運営しています。実行委員のアイデアと会の発足から村内を中心とする様々な事業者の皆様にご協力とご協賛をいただき、補助金に頼らない運営を進めています。 また、山形県河北町で行われた「世界スリッパ卓球大会」に実行委員が出場し、優勝したことをきっかけに、第6回大会からは「全日本スリッパ卓球選手権」の冠を付けて開催することとなりました。その後、山口県湯田温泉スリッパ卓球大会への参加を契機に次々と全国にある温泉地とつながり、現在は「全国ご当地温泉振興協議会」に加盟し、各地の卓球仲間との出会いが大きな財産になっています。この広がりは、当初から想定していないものですが、全国各地との交流を深められたことはかけがえのないものです。 本年1月には、これまでの10年の活動の集大成とした記念事業として、第10回大会の前日に、ロンドン五輪女子卓球団体銀メダルの石川佳純選手の父・石川公久氏の講演会と共に全国から駆け付けたご当地温泉卓球メンバーによる活動報告会や「スリッパ卓球オールスター戦」などを実施し、「スリッパ卓球でつながる"地域力"」をテーマとした議論を深めることができました。 多くの方々に、まっかり温泉にもっと来てもらいたい、ひいては「まっかりファン」になってもらいたいという当初からの思いは変わらずですが、10年目の節目にあたって、地域住民の皆さんにも「まっかり温泉スリッパ卓球ファン」になっていただき、地域力向上に向けて、共に励みたいと考えています。
(3) 真狩スポーツコミュニティクラブについて
(4) その他の活動 |
4. まとめ
まとめにあたり、これまで紹介してきた活動に共通して感じていることは、どの活動も地域に既にある資源や人材を生かし、現在の地域に合う形で活動を楽しみ、継続しているということです。 |