【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第8分科会 地域の子育て力が豊かな地域社会をつくる ~未来へつなぐ、子育て~ |
福島市では、障がい児対応のために、「保育所障がい児ネットワーク会議」を立ち上げました。公立保育所の強みを活かし、保健機関や教育機関、療育期間と連携し、専門的なアドバイスを受けられる体制づくりをめざしています。具体的には、関係機関とのケース会議によって、発達障がい児一人一人に合った保育を考え、行うことで、保育の質の向上を図っています。今回はその取り組み内容と概要を報告します。 |
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1. はじめに (1) 福島市の状況 (2) 震災後5年目の現状 |
2. 福島市の取り組み (1) 全般的な取り組み (2) 「福島市保育所障がい児保育ネットワーク会議」 ⑤ ネットワーク委員の役割図 ネットワーク委員である保育士が、それぞれの保育所のケースを持ち寄り、専門機関の助言をいただきながら、ケース検討を行うことで、様々なケースを学び、保育士の発達障害に対する理解や、資質向上が図られてきました。保育所内でもケース検討を行い、保育所内の対応を統一し、各関係機関と連携しながら、情報共有することで、丁寧に個別の対応ができるようになってきました。年々繋がる関係機関も増え、一昨年からは、民間保育所の参加も始まり、参加者からは、専門機関へ繋ぎやすくなった、子どもの理解、困り感への寄り添い方など、わかりやすく学ぶことができたなどの意見をいただいています。ネットワークが広がることで、支援の幅も広がり、多くの保育士が質の高い保育をめざして、障がい児保育に取り組み、ひいては通常の保育にも大変役立っているようです。 |
3. おわりに 「子ども・子育て支援新制度」への移行に際し、当局と、「公立保育所あり方検討委員会」を開催し、組合側で要求した、「子ども子育て会議」への労働者代表のメンバー入りをはたしました。その後も定期的に「あり方検討会」を開催し、新制度移行に伴う課題を話し合ってきました。 |