【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第9分科会 QOD(Quality of Death)を迎えるために ~地域でできること~ |
孤独死、老々介護、介護負担、介護不安、高齢者虐待、介護士不足、ヤングケアラーなど介護に関連する問題が各地で明らかになっています。それらを少しでも緩和するためには、公立施設の介護職員の存在が不可欠なのです。その職員が業務から得た技術や知識を地域住民に伝えることで、より必要とされる公の職員となるための活動を報告します。 |
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1. 活動を始めたきっかけ
公立福祉施設の民営化が進む中、業務から得た知識や技術を地域住民に還元する活動を、神戸市従業員労働組合の介護職員が「介護予防教室」として活動を始めました。有志職員によるその活動が、のちに公務と認められました。それにならって名古屋市で活動を始めたのが「かいごつたえ隊」です。 |
2. 私たちの専門性
介護職員の仕事は利用者様の日常生活のお手伝いである、トイレ、ご飯、お風呂のお手伝いが中心ですが、それだけではありません。利用者様が今まで地域で送っていた生活が続き、希望する生活が実現するように、お手伝いをしています。その人はその人らしく、毎日を送ってもらいたい、というのが私たち介護員の願いです。 |
3. 活動内容
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4. 活動目的 ~和楽明介~
① 意外と知られていない厚生院や植田寮の存在を市民の皆様に知ってもらうことが第一の目的です。低料金でベテランの介護が受けられる、身寄りがいなくても、お金が無くても介護が受けられる、そんな名古屋市のセーフティネットとしての厚生院や植田寮を知ってもらいたいのです。 |
5. 活動実績(2015年6月30日現在)
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6. その他の活動
① 2014年10月厚生院介護フェア(施設見学会)に講話ブースで参加 |
7. 告知方法
① かいごつたえ隊、介護員のつてを使い知らせる。 |
8. 講義内容の概要 タイトル「どちらもいいお顔」
大勢の利用者さんが、厚生院を自分の家として生活しています。厚生院は利用料が安く、正職員が多く介護福祉士の資格率が高く、離職率も低くずっと同じ介護職員が生活のお手伝いをします。身寄りのいない市民でも、家族のように生活できます。さらに、災害時に介護や復興の役に立てます。 |
9. かいごカフェ年間予定(2015年度)
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10. カフェ読み物の例(2015年5月「もうすぐ夏ですねっ!」)
春のことですが、私が介護員として勤務している厚生院では、中庭にも裏山にも、たくさんの桜が美しい花を一斉に咲かせました。特に裏山の竹林に混じって咲く桜は美しく、施設の最上階でもしっかりとその姿が拝見できます。 |
11. 参加者(南区、緑区、名東区、西区のアンケートより)
性別 女性 80%、男性 20%
アンケート結果
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12. アンケートより
・介護を受けないための予防の話をもっと聞きたい。 |
13. 今後の課題
・相談事のフォローをするには、同じ場所で定期的に介護教室か介護カフェを開催する必要があります。市民の安心を考えるならば、どちらも頻度を高くする必要があります。 |