【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第9分科会 QOD(Quality of Death)を迎えるために ~地域でできること~ |
地域医療を取り巻く状況は、医師・看護師等の不足が続く中、依然厳しい状況にあります。保健・福祉分野との更なる連携強化や、地域住民と協働による病院づくりなど、地域が一体となった取り組みをしていく必要があります。また、国の施策でもあります在宅医療についても今後推進していくことが求められています。行政・医療・保健・福祉・住民が連携して在宅医療などを推進するシステムである「地域包括ケアシステム」について、当院における現状・状況を報告します。 |
|
1. 情 勢 ① 厚生労働省は、2015年を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援を目的に、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続くことが出来るよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制の構築を推進しています。 |
2. 雲南市立病院の現状 ① 雲南市立病院は現在、内科・精神科・小児科・外科・整形外科・脳神経外科・皮膚科・泌尿器科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・放射線科・麻酔科・リハビリテーション科の14診療科です。病床数は一般199床、感染症病床4床、回復期リハビリ病棟30床、介護療養型病棟48床、合計281床の病院です。 |
3. 地域包括ケア病棟新設に伴う多忙化 ① 昨年の当病棟看護研究より「入棟早期から患者・家族のニーズを把握し、在宅をイメージした退院支援が必要」という結果が出ました。入棟時に統一した情報を入手することで、目標のズレも少なくなるのではないかと考え、現在検討しております。看護師と多職種で退院に必要な情報共有を図り、より充実したカンファレンスにすることで、患者さん・ご家族の思いに沿った円滑な退院支援に繋がるのではないかと考えます。多職種が連携することで、各々の職種の負担の軽減にも繋がるのではないかと考えます。 |
4. まとめ 雲南市立病院職員労働組合では、部署ごとにオルグを行い、各職場の問題点の共有化と改善に取り組んでいます。雲南市立病院は、地域に必要とされている病院であることを職員一人ひとりに意識喚起を促して、働きやすい職場になるよう取り組むことで職員の定着化を図っていきたいと思います。 |