【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第12分科会 ほんとうの住民協働とは? ~地元スペシャルになろう! ~ |
「極端な少子高齢化の地域にあって、孤立する高齢者・障害者が日常生活で困っていることに取り組む行動チームを編成。夕食弁当づくりを行い配達するチーム、通院・買い物などの移送サービスを提供するチーム、何に困っているかなど語り合うチームを組織化しつつ、集える『コーヒーお茶ハウス』『小規模多機能居宅介護事業』で、泊まることができて、通えて、訪問も行う取り組みの展開をめざし、人と人をつなげ高齢者・障害者を孤立させない」事業を展開している。 |
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1. 現状と課題 (1) 過疎地の高齢者・障害者の現状 |
高齢化率50%を超える過疎地の高齢者や障害者の多くが、介護や手助けを必要としている状況にあり、公的制度の対象とならない人や介護認定を受けられた人でも、その制度のどこにも該当しない次のような日常生活での困りごとがある。 |
(2) 「住み慣れた家で最期まで暮らしたい願い」を原点とした体験 (3) 人々が持っている介護・福祉への思いと課題 |
介護事業所で働く私たちの元には、「何ヶ月もお風呂に入れないでいる」「足腰が痛く、居間から動けないでいる」「食事は、電子レンジでチンをするだけで食べている」など、介護が必要なのに福祉サービスが行き届いていない高齢者の声が入ってくる。その都度、村役場に情報提供し、サービス提供につなげる取り組みを行っている。 |
2. 課題に取り組む (1) 小規模多機能型居宅介護事業に取り組む (2) 夕食弁当をつくって高齢者・障害者の皆さんらに配達する事業に取り組む
(3) 有償移送サービスで通院・買い物などに困っている方々の交通便を確保する取り組み |
(4) (仮称)「あいの家コーヒーお茶ハウス」開設の取り組みをめざす |
地域の人々が集える場所づくりをめざしている。地域には、空き家が多数あり、目的を示し熱意を持って話をすれば貸して頂くことができた。集える場所の確保は、配食弁当づくりの炊事場を兼ねて借用し、テーブル設置など必要な備品購入費、人件費などは、社会貢献事業の補助金を獲得し整備する計画である。高齢者・障害者の困りごとはたくさんあっても、願いを出して頂くには、それなりの場所と聴き手が必要である。時間をかけてコーヒーやお茶でも飲みながらうち解け合ったとき、必要な取り組みが聞けるものと捉えている。 |
3. どんな地域づくりをするか (1) 単年度の効果単年度でめざしている効果は、食事の栄養バランスが整い、交通手段が確保され、高齢者・障害者の方々の不安が解消されつつあること。利用者とサービスを提供する地域の方々がともに集える場所において、直接思いを聴き取ることで事業効果を確認する。 空き家を貸して頂くことをはじめとして、地域の方の協力体制が整い、少子高齢化が極端に進行する地域であっても夢を実現できる活気が出てくる。地域に貢献したい私たちの熱い思いが伝わる実感を味わう一年をめざしている。 |
(2) 自治研活動を通して生み育てた民間団体の強み |
私たちは、6年間の介護保険事業を継続してきた。事業運営してきた母体は、自治研活動を通して2005年9月に結成した「東吉野村まちづくりNPO」である。資金面では、そう強くもないが、利用者さんとのつながりや介護スタッフなかまが存在している。地域の課題については、利用者さんの声から必要性を知り得たことである。 |
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(あいの家スタッフミーティング月1で開催) |
(3) 中期的な展望 |