【自主レポート】 |
第36回宮城自治研集会 第12分科会 ほんとうの住民協働とは? ~地元スペシャルになろう! ~ |
都市部では、少子高齢化、核家族化による独居老人の孤独死が問題視されています。地方においても、核家族化は進み独居で住んでおられる方が増えつつあります。そこで、独居老人宅を訪問し、お年寄りの方とのふれあいを目的とした地域ボランティアの取り組みについて紹介します。 |
|
1. はじめに
隠岐諸島は島根半島の北方、日本海に浮かぶ4つの島と他の小島からなる諸島です。 |
2. 年末ボランティア活動の経緯について (1) 年末ボランティア活動の趣旨 (2) 年末ボランティア活動の歴史 ◎活動実績
|
3. 年末ボランティア活動に向けて (1) 独居老人宅配布用のそば作り 種まきの前に一度草刈を行い、耕しておきます。後に再度耕したうえで、種まきをします。 ③ そば打ち作業 そばを刈り取り製粉した後、いよいよそば打ちです。そば作りを始めてから半年、最終工程となります。 新鮮なそばをお年寄りの方に届けるために、ボランティア作業の実施日に合わせてそば打ちをします。 そば打ちは地元の方に手ほどきを受けてするのですが、そば粉をこねてから麺の状態になるまでに悪戦苦闘したことを憶えています。 写真は昨年の様子ですが、隠岐地区労働者福祉協議会の呼びかけにより大勢の人達が集まりました。この後、そばを食べましたが、やはり自分たちで作ったそばは一味違います。隠岐そばの特徴は、そば粉100%でつくり短く切れるイメージがあるのですが、打ち立て作りたてのそばは、長いままで切れることはありません。風味も良くとてもおいしくいただけます。 |
4. 年末ボランティア活動の内容
ボランティア活動は、"さわやか小さな親切隊"として独り暮らしのお年寄りの家に訪問し、窓ガラスをきれいにすることであることは先に述べたところです。 班の準備が整ったら、各々家に向かいます。もちろん、打ち立てのそばを手にして…… 訪問するお年寄りは耳の遠い方がほとんどなので、『こんにちは~、さわやか小さな親切隊です。窓ふきに来ました。』と、住んでおられる方を探すところから始まります。時には、『窓ふきのことは聞いていない。』と言われるところもありますが、事情を説明して納得していただき窓ふきを始めます。 訪問する家は、古い家が多くガラスもレトロ風で触るだけで割れそうなガラスもあり気を使います。年末ということもあり、水も冷たく時には雪が降ることもあるので、正直言って寒いです。しかし、高校生の張り切って頑張っている姿を見るとそうも言ってられません。 家の外側、内側とまんべんなく窓ふきをしていきます。近年では女性の方が窓ふきしながらお年寄りの方とお話しするので、無口な男性陣にとっては助かります。数人で作業するため一軒あたり30分ほどの作業ですが、これをお年寄りの方独りではできないだろうなとつくづく思います。 窓拭きも終わりそばを渡すと、とても喜んでくれました。特製のさば出汁付きです。「良いお年を迎えて下さいね」とお渡しします。すると「これを食べなさい」と高校生達にお菓子や飲み物をいただいたり、お互いに温かい気持ちになることができました。 |
5. 年末ボランティア活動を振り返って
最初に述べたように今回のボランティア活動は"さわやか小さな親切隊"と題しています。 |