(2) 県本部保育部会の取り組みについて
① 保育部会(正規職員)における取り組み課題(議案書より転記、下線は非正規職員課題)
【保育部会の取り組み】
・保育士一人一人が労働組合意識を持ち、運動に参加し学習と交流を深め、労働強化・合理化を許さない闘いにつなげていきます。
・部会活動の継続・活性化のため、幹事の任期は2期2年を原則に進め、3役選出は輪番制度を運用し、保育部会幹事体制の確立を図ります。
・新たな保育制度導入を見据え、幼稚園を含めた部会のあり方について検討します。
・確定期に「保育統一要求書」を作成して取り組むとともに、各単組においても独自要求書の提出を進めます。
・非正規職員の実態把握に努め、処遇改善と組織化に向けて取り組みを進めます。
・労働時間厳守・連続週休二日制・休憩時間の確保にむけての取り組みを進めます。各単組での保育部(会)の設立を進めるとともに、県本部・単組での保育集会・学習会を開催します。
・子育て政策の動向に注視しながら、子どもの権利や育ちの保障を基本とした保育のありようを検討し、公立保育園の存続と充実に向けた運動を進めます。
② 正規職員との関連(保育部会議案書より転記)
・幼保一体化や認定こども園への移行課題
・質の高い保育を行うための職場改善と正規職員の人員確保
・正規職員と同じ任務・業務を担っている非正規職員の実態があり、非正規職員の業務の見直しと処遇改善、組織化への取組
・保育職場における時差出勤、会議・行事などでのサービス残業、一日の労働時間延長につながる実態が多くなっている。振替休日のため代替保育士が確保されず、連続した週休二日制の確保が困難になってきている。また休憩時間を事務時間に当てたり、休憩のための代替職員がいなく休憩時間が取れない実態がある。
・非常勤部会の動き
→ 長岡市職労 正規職員と臨時職員の交流、学習会、部会たよりの発行
→ 柏崎市職・佐渡市職・五泉市職・魚沼市職・燕市職 アンケート調査・組合説明会
・非正規職員の実態把握に勤め、処遇改善と組織化に向け取り組む。
(3) 各自治体における保育園での臨時・非常勤職員構成比
① 新潟県内の28自治体の非正規率平均をみると193%です。正規1人に対し、約2人が非正規化になります。この非正規最高率は350%、最低でも61%となっており、平均値を上回る自治体が16もあり、300%を超える自治体は2となっています。
② 1園あたりの正規職員配置状況をみると平均は6.2人です。最高は9人、最低が3.1人という状況です。平均を上回る自治体は28自治体中14です。逆に1園あたりの非正規職員配置状況をみると平均が9.7人となっており、最高は23人、最低が2.5人となっています。平均を下回る自治体は28自治体中15です。この内容を分析すると、A園数や児童数に応じて配置している自治体(1園あたりの正規の配置が比較的多い自治体は非正規の配置も比較的多い。1園あたりの正規の配置が比較的少ない自治体は非正規職員の配置も比較的少ないなど)、B財政的に非正規化している自治体(1園あたりの正規の配置が少ない自治体は非正規の配置が多い)、C極一部になりますが、正規職員は配置基準等で保障されている(1園あたりの正規の配置が比較的多い自治体は非正規の配置が少ない)の3つに分類され、正規・非正規問わず労働強化が強いられている状況です。 |