【自主レポート】 |
第35回佐賀自治研集会 第1分科会 住民との協働でつくる地域社会 |
県職労の社会的使命として、地域に暮らす住民とともに、公務職場に働く者の立場から、生活者の視点に立った運動を展開していく必要があります。そのためにも、住民との共同作業による地域づくりを進める上で、積極的に地域や他団体との交流を図っていく必要があります。 |
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1. 県職労運動の活性化に向けて。ディーセントワークを取り組む意義 石川県職員労働組合は、2012年を「ディーセントワーク元年」と位置づけ運動を展開してきました。 |
2. ディーセントワーク実現の一つの例 「ディーセントワーク」とは何かを考えると、バランスと調和の概念が根底にあると考えられます。私達は、バランスは個人の中だけでなく、社会の中でも必要であると考えています。 |
3. 環境保全ボランティアを通じて社会貢献活動を実施 県職労は、公務員労働者の社会貢献活動が求められており、組合員の賃金労働条件の向上はもとより、仕事と生活の調和(ワークライフバランス)に加え、地域に目を向け積極的に地域貢献に取り組むことが、県民の県職員への理解醸成に資すると考えています。また、そういった取り組みを通じ、組合員に対して、仕事の在り方や家族との絆、人間らしい生き方を考えるきっかけを提供しているものと信じています。
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4. 具体的な取り組みの紹介 (1) 石川県職員労働組合の取り組み |
<2010年事業>
② 場 所:小松市マウンテンバイクコース 石川県小松市東山ヲ1番地1 ③ 内 容:組合員家族がエフエム石川主催の「いしかわ漁民の森づくり」ボランティアに参加し、マウンテンバイクコースに桜の苗木の植樹ボランティア活動を行った。前段の学習会で、南加賀農林総合事務所の間明弘光さんによる環境学習会と植樹作業の説明会を開催した。家族ごとに桜の苗木を植え有意義な時間となった。 ④ 参加者:県職労組合員・家族 43人参加。 <本部事業・金沢地区>
② 場 所:金沢湯涌みどりの里及び湯涌温泉街周辺 石川県金沢市湯涌荒屋町47番地 ③ 内 容:浅野川氾濫から地域再生を図っている湯涌温泉の玉泉湖周辺に桜の苗を植樹した。また、カブトムシやクワガタなどの昆虫採集や自生している植物を観察した。 ④ 参加者:県職労組合員・家族 37人参加。 <本部事業・能登地区>
② 場 所:和倉温泉多目的グランド 石川県七尾市和倉町 ③ 内 容:和倉温泉地内にオープンする多目的グランド周辺に八重桜の植樹ボランティア活動を行った。植樹終了後、能登丼で昼食会を行った。なお、石川県が推奨するエコチケット対象行事とした。 ④ 参加者:県職労組合員・家族 47人参加。 <2011年事業>
② 場 所:石川県河北郡津幡町上大田地内山林 |
*学習会・交流会会場 「河合谷ふれあいセンター」・津幡町字上河合ロ50番地
② 場 所:橋立自然公園 加賀市橋立町井343番地 *交流会会場 「加賀フルーツランド」・石川県加賀市豊町イ-59-1 ③ 内 容:連合石川退職者連合と共催して、竹の伐採の「竹林保全ボランティア」を行った。また、伐採した竹を使い、森林管理課の西山 宏さんによる竹馬や花飾りの作成を行った。 ボランティア終了後、会場を移しバーベキューで昼食交流会を開催した。 ④ 参加者:県職労組合員・家族 46人参加。 <2013年事業>
② 会 場:中瀬農園 鳳珠郡能登町上町ト字50番地付近 ③ 内 容:ライフサポートセンター・労福協・子育て支援ネットや、連合石川能登地協と「食とみどり・水を守るいしかわネットワーク」と連携し「能登くり拾い」ボランティアとし、担い手不足が深刻な能登地区での体験を通して、能登の地域農業の現状を知る機会となった。 ボランティア終了後会場を移し、星陵大学特任教授の澤 信俊さんによる環境保全学習会のあと、バーベキューで昼食交流会を開催した。 ④ 参加者:県職労組合員・家族50人 (2) 県庁ボランティアサークル「ボランティアの炎」の取り組み
② 場 所:かないわ病院前・犀川河川敷 金沢市普正寺町9-6 |
③ 内 容:NPO法人環境・福祉・活性化ネットワークや企業のボランティア団体と共催し、河川敷にあるごみ拾いを行った。ごみ袋100個以上の大量のごみを回収した。
② 場 所:金沢市福祉サービス公社 デイサービスセンター松寿荘 石川県金沢市金石3-3-3 ③ 内 容:NPO法人環境・福祉・活性化ネットワークとNPO法人いしかわ介護ボランティアセンターと共催して、恒例の年末餅つきボランティアを行った。餅つき終了後、2階の大広間に会場を移し、施設利用者がつきあがった餅で昼食会を行った。また、ボランティア会員によるマジックショーやフラダンスの披露があった。 ④ 参加者:ボランティア炎会員 16人参加(施設利用者80人、ボランティア参加総勢70人参加)。 <障がい者名所探訪ボランティア>
② 場 所:金沢市 兼六園 ③ 内 容:NPO法人環境・福祉・活性化ネットワークと共催し、障がいを持った車いす利用者12人の参加で兼六園内探訪と、時雨亭でのお茶会を実施した。 ④ 参加者:ボランティア炎会員 11人参加。(車いす参加者12人・参加者総勢52人参加)。 |
5. 取り組みの総括 従前は、バス旅行など県職労組合員とその家族だけで実施してきた「ゆとり・ふれあい事業」でしたが、地域や他団体とも連携し、環境保全ボランティアに取り組み、これまでに、のべ537人の組合員とその家族が参加しています。 |
6. これらの活動の課題と展望 私達が、住民との共同作業で地域づくりを進める上で、地域に暮らす住民とそこに働く者の立場から、生活者の視点に立った運動を展開していく必要があり、そのためにも、積極的に地域や他団体との交流を図っていかなければなりません。 |
7. 最後に 戦後間もない時代と比べれば、私達の暮らす現代日本は、「不足」の時代は終わりを告げたと言えます。今は「未足」の時代。これから、私達は一体何を求めていくのでしょうか。 |