【自主レポート】 |
第35回佐賀自治研集会 第1分科会 住民との協働でつくる地域社会 |
大分県自治研センター「地域活性化」専門部会では、2014年度の取り組みとして「食によるまちづくり」の取り組みを整理し、そのまちづくりにおける影響等を研究することとしている。本レポートでは、豊後高田そば、日田焼きそば、佐伯寿司、中津からあげ、「くにさき・銀タチ」(ぎんたち)、について報告する。 |
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1. はじめに ご当地グルメは、郷土料理とは異なり地域振興運動の1つの手法である。戦後や高度経済成長期に発祥・定着したもの以外にも、近年新たに作られた比較的歴史が浅いものも多くある。また、地域振興の為に、団体を作り研究や活動を行うケースもある。さらに、ご当地グルメマップ・キャラクター・のぼり・テーマソングなどが作られるケースもある。ご当地グルメは、多くの場合は地元で良く知られており良く食べられている食品が多く、地域の人々や様々な団体と協力関係が築かれている。 |
2. 豊後高田そば 豊後高田そばは、そばの振興を始めた2003年以来、自治体と他団体(豊後高田市そば生産組合、豊後高田そば株式会社)と連携し、官民一体となって取り組んでいる。 |
3. 「日田やきそば研究会」 (1) 「日田やきそば研究会」 (2) 活動目的と内容 (3) 行政との関わりと問題点 |
4. 「佐伯寿司」~黒潮の極 佐伯寿司海道~ (1) これまでの経過 |
5. 中津からあげ 中津市内には、30店以上のからあげ専門店が店を構え、からあげを目当てに遠方から買い求めに来る客も多い。マスメディアでの露出が増えたことや、東京など都市圏への出店が相次いだこと、多くの企業で「中津からあげ」ブランドの商品開発・販売が進んだこともあり、現在ではご当地グルメとして全国的に知られる存在になっている。 |
6. 「くにさき・銀タチ」(ぎんたち) 国東市のご当地グルメの代表格はなんといっても海の幸である 「くにさき・銀タチ」(ぎんたち)と「くにさき・姫タコ」(ひめだこ)である。かつては(1990年代以前)漁の手法や疑似餌の開発等により、国内でも有数の水揚げを誇った太刀魚(たちうお)は、庶民になじみの魚として消費されて来た。今日では水揚げ減少し、消費も含めた環境も変わってきたが、以前は地魚としてスーパーマーケットの鮮魚コーナー等で、おどろくほど安価で売られていた。 |