1. 那覇市と市職労の紹介
(1) 那覇市の紹介
沖縄県は、北緯24度から28度、東経122度から133度の南北約400km、東西約1,000kmの海上に弧を描いて連なる160余の島嶼(その内有人島39)からなっています。
その中で那覇市は、最大の島・沖縄本島の南部に位置しています。本市は鹿児島と台北のほとんど中間にあり、那覇を中心とする1,500kmの円周域には、東京、ピョンヤン、香港、ソウル、北京、マニラなどの主要な都市があります。交通、通信機能の上からも東南アジアの各都市を結ぶ要衝の地点であり、わが国の南の玄関として地理的に好条件の位置にあります。
那覇市は、面積39.24km2(推計)。県都として、人口322,344人(2014年5月末現在)を有する沖縄県の政治、経済、文化の中心地です。首里台地(標高165m)から東シナ海に面して、ゆるやかに傾斜した平野部を背景にして港が整備され、古くは海外との交流を国是とした琉球王国、その文化が華開いた町です。
気候は亜熱帯に属し、夏は強烈な太陽の下で暑い日が多く、冬は黒潮の影響もあって暖かく、年間としては平均気温差が少ない、過ごしやすい土地といえます。
沖縄への観光者数は、2013年は658万人と過去最高を記録しました。その内の62万人が外国人観光者であることから、沖縄での受け入れ態勢の整備が急がれるところです。
沖縄は、沖縄戦により住民94,000人、軍人・軍属28,228人(沖縄県全体)が犠牲となりました。那覇市は、まったくの焦土と化しました。1972年の日本復帰を経て、多くの県民・市民の努力によって、現在の那覇市へと発展してきました。21世紀をむかえ、那覇市は、恒久の平和を希求し、市民との協働のまちづくりをめざしています。
|
|
(2) 市職労の紹介
① 低下傾向の組織率
那覇市の職員は、2012年度時点で定数職員が2,335人、臨時・非常勤職員が1,559人です。定数職員の組織率は、67%、臨時・非常勤職員の組織率は10%未満と低迷の傾向にあります。加入率の回復と、適正な組織運営を工夫していかなければなりません。
② 市職労の構成組織
職員団体としての市職労、清掃現場や学校給食現場の現業職で構成される現業評議会、公営企業の職員で構成される上下水道労働組合、独立行政法人化された市立病院の職員で構成される那覇市立病院労働組合、臨時職員と非常勤職員で構成される臨時・非常勤職員労働組合、そして消防職員協議会で構成されています。
③ 苦難の14年
市職労が支え、長期に渡った革新政権が2000年に倒れました。当時から進んでいた公務員バッシングの社会風潮と新市長の反動的市政運営の中で、全国をはるかに上回る人員削減が行われ、職員攻撃が行われました。その結果、メンタル不調を訴える職員が全国平均を数倍も上回るほど増大しました。
市職労は、公務員バッシング、新市長の労使関係軽視の反動的行政運営の中での組合員攻撃に対して組合員の団結で立ち向っています。2012年の退職金大幅カット攻撃での大幅勝利、翌2013年の給与7.8%特例カットの完全阻止、組織内県議・市議の全員当選等を勝ち取ってきました。
来る11月には、市長選挙が実施されるであろうことを踏まえ、これを苦難の14年を取り戻すための千載一遇の好機として準備を進めていきます。 |