【自主レポート】 |
第35回佐賀自治研集会 第5分科会 発信しよう! 地域の農(林水産)業 つながろう! 生産者(地)と消費者(地) |
瀬戸内の多くの島しょ部地域は、柑橘産業の低迷や高齢化による後継者不足に悩まされ、自治機能自体も低下する傾向にあります。このような中、広島県呉市豊町では、地域自治会が主体となり、行政と住民の協働による町づくりに取り組んでいます。本レポートでは、過去5年間にわたって島しょ部地域での体験を通じて学んだ地域の現状や課題を基に、地域活性化に資すると考えられる方策をまとめます。 |
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1. はじめに 大長みかんの産地として知られる広島県呉市豊町は、潮待ちの港町"御手洗(みたらい)"として内海交通の要所として栄えていました。しかし、近年は柑橘産業の低迷や高齢化・過疎化等により、大変深刻な後継者不足や自治機能の低下に悩まされています。 2. 呉市豊町での体験活動 呉市豊町において、島の基幹産業である柑橘産地の現状や課題、住民主体のまちづくりについて学ぶため、農業体験や地元の活動家の方と交流を図りました。また、この活動を通して、支部自治研活動の方向性を模索しました。 (1) 活動の概要 (2) 農業体験 |
① 改植準備 |
④ 収穫期を過ぎた果実のもぎ取り作業 |
(3) 島内見学 (4) 地元活動家との交流会 (5) 豊町御手洗自治会の取り組み調査 |
御手洗自治会組織は、「町づくり」や「伝統文化」等の部会と御手洗自治会を構成する老人クラブや消防団OB会、重伝建を考える会等がマトリクス組織を構成し、それぞれの部会が各種構成団体と連携しながら、住民が主体となった取り組みを進めていますが、御手洗マスタープランでは、右に示す町づくりの基本的な考え方をもとに、「行政に要望すること」と「住民が主体となって取り組むこと」を明確にし、行政と住民が協働してまちづくりに取り組んでいます。 ※ 重要伝統的建造物群保存地区 3. とびしま街道日帰り体験ツアー(家族交流事業)の開催 呉支部の家族交流事業として呉市豊町を訪ね、御手洗地区の重伝建地区の街並みや風光明媚な島の絶景を満喫するとともに、みかん(清見)狩りや品種の試食会などを通して島の特産である柑橘の魅力を直接肌で感じてもらい、豊町の現状について認識を深めてもらう取り組みとして行いました。 (1) 事業の概要 |
① 開催状況 (2) 2011年度の家族交流事業の状況 4. 今後の取り組みの方向性 (1) 自治研活動から見えてきたこと (2) まとめ |