【自主レポート】 |
第35回佐賀自治研集会 第12分科会 地域包括ケアシステムの構築 |
大阪市職員労働組合環境保健支部(以下環保支部)では、公衆衛生にこだわった取り組みを行っている。 |
|
1. はじめに 環保支部では、2007年度から支部諮問委員会などでの議論を踏まえ組織結集の軸を、「公衆衛生闘争の確立」「支部組合員の交流」として活動を進めることになった。
2. まずはやってみよう ~活動の紹介 (1) すこやか街歩きウォーキング 当日は、日本ウォーキング協会の方にコースを作っていただき、先導もしていただきながら組合員がウォーキングを楽しんだ。 |
(2) すこやかパートナー協働事業長居公園ウォーク 当初は、組合員が長居公園の中をウォーキングできれば、という軽い気持ちでのスタートだった。 ところが、実際に検討してみると、公園の利用や募集方法などかなりの負担が生じることが明らかになった。そこで、さまざまな団体とつながりを持ちながら、最終的には長居公園ウォーク実行委員会(参加団体:長居公園スポーツみどり振興グループ(長居競技場)、(財)大阪市スポーツ・みどり振興協会、セレッソ大阪、大阪市職・環境保健支部、(社)日本ウォーキング協会近畿本部、大阪府公衆浴場業生活衛生同業組合、NPO法人海・空・太陽、カゴメ(株)大阪支店、ランナーズプラス、ミズノ(株))という大きな団体が立ち上がることになった。 実行委員会の活動は順調に動き出し、長居陸上競技場に本拠地を置くセレッソ大阪の協力で、試合会場に長居公園ウォークのチラシを配布することができることになった。チラシは2試合で配布させていただけることになったので、急きょ2万枚のチラシを印刷した。着々と準備をしていると、3月11日に東日本を襲った大震災が発生した。 一時は、イベントそのものも中止した方がいいのではないかという空気になったが、実行委員会を開催して、協議をした結果、長居公園ウォークの開催は、東日本大震災直後でもあり、震災復興の一助になればと協賛いただいた企業・団体の方々との総意の元、参加費を震災復興の寄附にすることにし、大阪から元気を届けるというチャリティ・ウォーキングとして開催することとなった。 開催当日は、土砂降りの雨だったが、300人の応募者のうち3分の2近くの方が参加していただけた。協賛していただいた方々とともに、多くのことを経験させていただけたイベントになった。 |
(3) Myおべんとう選手権 ここでは、ヴィアーレ大阪が受付窓口になっていただいた。 Myおべんとう選手権は、8月から募集をはじめた。当初、集まり具合が良くなく心配したが、募集期間の後半には多くのエントリーをいただき、Myおべんとう選手権を開催することができた。 選手権は、健康と自然を楽しむ市民参加イベントである「大阪ヘルスジャンボリー2011」の会場で、来場者の方に投票をしていただき、投票結果を発表するもの。会場での投票総数は316件も投票をしていただいた。 初めて開催することもあって、右往左往したが、ヴィアーレ大阪、カゴメ(株)大阪支店、NPO法人海・空・太陽の協力を得て、募集・選抜・投票・発表と選手権を無事に成功することができた。この選手権は、単におべんとうの優劣を競うことを目標にしているのではなく、食べること・作ることを通じて、食生活の改善など健康づくりのことを、改めて考えてもらうことが目的であり、参加者の反応も良好だった。 |
(4) 加納ひろみミニコンサート・イン・大阪ヘルスジャンボリー2012 環保支部は「すこやかパートナー」として2011年に引き続き大阪ヘルスジャンボリーに参加し、加納ひろみさんと田中ジョーさんのミニコンサートを開催することになった。 特にステージを設けず、聴衆が公園の通路から聴くという、演奏場所としては、かなり厳しいものがあったので、コンサート開始当初は聴衆がほとんど集まらなかった。しかし、通りがかりの人びとが立ち止まるようになり、最終的には200人近くの聴衆が集まった。 また、「10年後にちょっと気になる健康づくりと環境のパネル展示」と題して、原発事故に伴う放射能汚染による健康被害についてのパネル展示を行った。 |
(5) トマトのチカラで快走サポート プラス 野菜の上手な摂り方 健康づくりのセミナーではなく、駅伝大会の中でのセミナーの開催で、走る選手や大会の日程との関係で、健康応援セミナーとしての条件は厳しかった。 しかし、健康応援セミナーの出発点として、組合員とその家族の健康のサポートができればいいということでは、選手に参加賞として「かけるトマト295g」を提供して、セミナーを開催することやパネルなどで紹介することができたのは、大きな収穫だと考えている。 環保支部はこの駅伝大会に、カゴメ(株)大阪支店とコラボして組合員向けの健康セミナーを開催した。カゴメ(株)大阪支店から、参加者に参加賞の提供があり、健康をサポートしているところをアピールしていただいた。 |
3. まとめ 以上のように、環保支部では健康づくりを軸に、ランニング、ウォーキング、食べること、歌という様々なアイテムを駆使して取り組んできた。 |