豊後大野市では合併後10年間で保健師の採用がなく(合併前の旧町村時代までさかのぼると13年間)今後の採用見込みもないという現状。2015年度以降退職者が年々増え続け、保健活動の維持ができなくなるため、計画的・継続的な保健師新規採用要求の取り組みを行った。
(1) 保健師が遂行している業務の現状をまとめて提示
※市町村への権限移譲や市の健康課題により業務量が増加。数値で提示。
※虐待・精神・認知症等困難事例が多く、関わる時間や困難さも増している。
① 母子保健事業
② 健康増進事業(国保事業を含む)
③ 介護予防事業
④ 食育推進事業
⑤ 自殺対策事業
⑥ その他
・職員の健康管理(安全衛生委員会・メンタル相談)
・献血に関する業務
・地域医療に関する業務(小児救急医療・僻地医療)
・健康危機管理に関する業務
・学生実習に関する業務(医学生・助産学生・看護保健師学生)
(2) 保健事業の充実をめざして施策を展開していきたいと考える業務を提示
●「あけあじ健康21」の推進●
重点事業3本柱【各々計画書・企画書の資料を提示】
① 介護予防(運動)プロジェクト(仮称) 2014年度(平成26年度)より取り組み開始
・運営推進連絡会議の立ち上げについて、社会教育課等との協議中
② 歯科保健プロジェクト 平成26年度より取り組み開始
・10年計画『豊後大野市の口腔を日本一にしよう(案)』
・具体的な取り組み状況にそって展開
③ 生活習慣病重症化予防プロジェクト(仮称) 平成25年度より取り組み開始
・血圧・血糖・脂質代謝・腎機能の4項目で基準に達した方で、未治療の方へ保健師・看護師・管理栄養士による訪問
・健診の場での『あけあじ保健指導』の実施
(3) 既存の業務について事務事業の改善・見直し方法を説明
豊後大野市地域保健活動研究会の中で評価研修を行う。(報告会抄録集参照)
2013年度(平成25年度)テーマ:①認知症 ②子どもの生活習慣の確立
③糖尿病重症化予防 ④自殺対策
2014年度(平成26年度)テーマ:①合併後10年間母子保健活動のまとめ
②災害時の保健活動のあり方を考える。
25年度継続研修として③認知症 ④糖尿病重症化予防
(4) (1)と(2)の業務を合わせて、必要人員となる2.46人の算出方法を提示
(1)の業務にともなう時間数:資料①
(2)の業務にともなう時間数:資料②
(5) 今後衛生部門以外への分散配置も必要性があれば応じる考えを提示
※ただし、健康を柱とした業務分掌とし、衛生部門の人数は確保
<予防にかかる相談・訪問・教室、企画・策定など>
平成26年度 市町村別 年齢構成 |