【レポート】 |
第39回静岡自治研集会 第7分科会 まちおこし ~持続可能な地域づくりの取り組み~ |
コロナ禍において組合が、今私たちが、何ができるのか考えてみました。 |
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1. 取り組みの背景 (1) コロナで生活が激変新型コロナウイルスが2019年12月に中国で感染者が見つかり、日本でも2020年1月に感染者が見つかって以来わずか4か月足らずで「緊急事態宣言」の発令。今までに経験のない、外出・集合の制限、飲食業をはじめとした営業時間の制限、在宅勤務の推奨によるコミュニケーションの不足、オリンピックを始めとする集合イベント等の中止・制限等、瞬く間に今までの常識が通用しない世の中に変化した。
(2) これから起こり得ることを予測
2. さて、どうしよう (1) 若手有志職員の検討会議を結成これから起こり得る事態に対し、今私たちが何をすることが先行きの見えない状況に対して少しでも世の中に寄与できるのかを検討するため、組合執行部を中心に若手有志のメンバーに声かけし、最終的には自発的な参加者を募り、話し合いを重ね、中には新型コロナウイルス関連の様々な業務に従事し多忙な職員もいる中で、勤務時間外の限られた時間を活用し意見交換を重ねた。その中で前述の予測される状況から「組合員・子ども・事業者」を対象とし積極的なアイデアを練り上げていくことができた。
(2) 組合員・事業者・子どもたちのために
(3) タイトなスケジュールと若手のパワー
(4) 資金計画 3. 押し寄せるコロナの影響 (1) コロナの影響による延期前述のとおり、当初キッズデイズ(9月末~10月上旬)での実施が予定されていたが、決定時に愛知県下にまん延防止等重点措置、8月末にも緊急事態措置となるという予測もあり、参加対象である子どもたちを守るため、延期を決定した。結果的に緊急事態措置及びその経過措置期間となり、11月に延期のリスケジュールを行い十分な準備期間を確保することができた。 なぞ解きイベント:「おかキッズの大冒険」2020年11月21日~22日 組合リレー花火 :「おかキッズの大作戦」2020年11月29日 そしてその延期は当初予定されていたより、内容等がさらにブラッシュアップされ、当日のボランティアスタッフも執行部を中心に業務多忙な仲間がイベントの成功のために集まった。イベントの成功は準備と天候でほぼ決まるとよく言われるが、天候に恵まれ、準備も万全の実施であった。 (2) おかキッズの大○○開始! そのような万全の体制の中、謎解きイベントである「おかキッズの大冒険」は11月21日・22日に開催。三連休ではあるものの、遠出しないことに慣れたのか2日間合計で90組200人を超える親子が参加する大きなイベントとなった。岡崎市の主要回遊動線であるQURUWAエリアにある商店街の協力店舗(クーポン1,000円も配布・利用可能)を巡り、まちを歩きながら探索、謎解きが終わると謎が解けた数に応じて「ガチャガチャ」で景品をゲットできるというもの。コロナ禍の中にほっとする親子の楽しむ姿が見られた。子どもたちの笑顔にはスタッフ、協力店舗の方たちの気持ちも癒されたことであろう。 そして岡崎市の伝統産業である花火を用いたイベント「おかキッズの大作戦」は11月29日に開催。夏の風物詩を11月下旬ほぼ冬に開催するということで寒さなど心配される点もあったが、40組134人の親子が参加。親子で手持ち花火を行ってもらい、その後その火が橋に渡っていき、サプライズのナイアガラに点火、そしてさらに200発の打ち上げ花火が冬の夜空を舞い散ると、子どもたちの割れんばかりの歓声が響き渡った。 なお、今回のイベントは実行して終わりではなく、記録動画を作成して残そう、そしてどこかでPRしようということになり、YouTubeにアップした。出来上がり映像は子どもたち、スタッフの笑顔も印象的であるが、花火の間近からドローンで撮影を行うなど、映像についてもこだわりを見せた。
4. まとめ (1) 職員の手作りイベント今回のイベントは若手組合員の発案・企画、職員からの寄付、組合員の手による実施というフルオーダーメイドのイベントであり、今まで行ってきたイベントの中でも最も難易度の高いものであったが、コロナ禍で組合活動が停滞する中での事業として、「子どもたちのため」「事業者の支援(岡崎市のため)」という高いモチベーションを保つことができた。これまでも社会貢献活動としていろいろなボランティアやイベント参加を行ってきたが、明確なターゲットが見えないものが多かったが、今回は誰のため、何のためという目的・ターゲットがはっきりしていたことが、イベントの成功に繋がったものと確信している。また本事業に携わってくれたスタッフも子どもたちの楽しんでくれている笑顔を見て、疲労感以上に何物にもたとえようのない充実感や喜びがあったと思う。 (2) これから 今回はコロナ禍で何ができるということを考え実践した。最近の組合活動はコロナ禍で中止・延期はともかく、やり方などの変更を余儀なくされているものが多くあり、その中のいくつかは再開することにハードルが高くなってしまったものもあると思う。 今回のイベントを通じて、改めて様々な活動の在り方を考えさせられるきっかけとなった。誰のため、何のためにその活動を行っているのか、今後も探求は続いていく。 |