【要請レポート】 |
第37回土佐自治研集会 第4分科会 “土佐さんぽ”~若者と考える自治体の未来~ |
|
1. 「こうちこどもファンド」創設の経緯 (1) 「公益信託高知市まちづくりファンド」10年の見直しの中から
② 「こどものチカラ」の可能性
高知市長は、2009年から始まった「とさっ子タウン」に毎年参加し、とさっ子タウン市長や議員とともに議会で話し合うのを楽しみにしている。こうした生き生きと活動するこどもたちとふれあう中から「こどものチカラ」の可能性を実感したことが、「こうちこどもファンド」創設の動きを後押ししたと言える。 |
2. 「こうちこどもファンド」の概要 (1) 「こうちこどもファンド」の目的としくみ
助成は6月に開催される公開審査会の場で決定する。公開審査会では、①自分たちの考えたまちづくり活動の提案を審査員に向けてプレゼンテーションを行い、②審査員と質疑応答を交わした後、③こども審査員によるシール投票を行い、過半数の票を獲得したら助成が決定する。 「こうちこどもファンド」の特徴は、こどもたちが提案し、こどもたちが審査して選び、こどもたちが取り組みを実行するというところにある。審査員は、こども審査員と大人審査員で構成されており、大人審査員はこどもたちの視野を広げる観点での意見やアドバイスを行う役割を担い、助成決定の最終判断はこども審査員に託されている。 こども審査員は小・中・高校生で構成され、任期は1年。公開審査会でのこども審査員はとても真剣で時には厳しい質問も。あるこども審査員が「質問してあげないと、応募した人たちの想いを皆に伝えることができないから」と語るように、落とすのが目的ではなく、それぞれの活動を応援したいというこども審査員の想いを感じることができる。公開審査会が、応募したこどもたち、審査するこどもたち、さらには大人の参加者にとって学びの場になっている。 |
(3) 「こうちこどもファンド」アドバイザーの役割 3. 「こうちこどもファンド」助成を受けた活動事例 2012年~2018年の7年間で延べ53団体が助成を受け活動を行ってきた。地域の商店街を元気にする取り組み、地域に現存する史跡・お店・郷土料理等地域の魅力を再発見し伝える取り組み、防災に関する取り組み、まちなかのシャッターに書かれた落書きを消す取り組みといったように、取り組むテーマは様々。その中から、いくつかの取り組みを紹介する。
(2) 地域の人と連携した防災啓発活動 4. 今後の展望~「こどものチカラ」を「地域のチカラ」に~ (1) こどもたちが主体になることで生まれる多様な人のつながり 参考資料(月刊自治研2018年6月号より抜粋)
|