【自主レポート】 |
第37回土佐自治研集会 第5分科会 人口減少社会をどう生き抜くか!? |
2017年度食料・農業・農業白書から、担い手・経営戦略等に係る釧路管内農業(主に酪農ではあるが)の現実を検証し、将来へ向けての釧路農業を考察する。 |
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2018年5月に農林水産省から出された約300ページにおよぶ白書の中から日本の中の釧路農業について考察し提言したいと思います。
1. 次世代を担う若手農業者の姿 (1) 若手農業者がいる販売農家の経営構造分析より (2) 若手農業者向けアンケート結果の分析より (3) 効率的かつ安定的な農業経営に向けた施策の展開方向 (4) 雇用に関する動向等 実態としては、雇用をしたいが、「なかなか人が見つからない。」という声も現場では聞かれています。 |
2. 生産額が2年連続増加(トピックス1) (1) 16年ぶりに9兆円台を回復 |
3. 日EU・EPA交渉の妥結と対策(トピックス2)
② 合意内容は、乳製品のうち、ソフト系チーズは関税割当として、枠数量は国産の生産拡大と両立できる範囲にとどめ、脱脂粉乳・バター等は国家貿易を維持し、限定的な民間貿易枠を設定。釧路管内には、釧路市によつば乳業、標茶町に雪印メグミルク、浜中町にタカナシ乳業の3工場を有し高品質な乳製品を製造しており、今後は長期的に交渉の影響が出ないような対策が急務となっています。 |
4. 動き出した農泊
① 農泊をビジネスとして実施できる体制を持った地域を2020年までに500地域創出することにより農山漁村の所得向上と活性化の実現をめざすとしています。 |
5. 食料の安定供給の確保 (1) 食料自給率と食糧自給指標 (2) 農林水産物・食品の輸出促進 (3) 鳥獣被害の現状と対策
対策には狩猟者の減少が問題になっていますが、近年は49歳以下の若手、女性が増加傾向です。 また新名物となるジビエ加工品の開発が全国的に始まっていますが、レストラン等で提供される料金はまだ高く、若者を含めた一般に普及するには更なる検討が必要と思います。釧路管内ではエゾシカにより牧草等の食害が2016年度は12億円を超えており、2017年度は取りまとめ中ですが、2016年度より増加が見込まれます。有害駆除やその方法、シカ柵整備を含めて、釧路農業改良普及センターや釧路総合振興局、また、環境科学研究センターが連携し対策を行っているものの、依然として被害は大きく、今後は食肉の活用を商品開発も含め検討する余地があります。 |
6. 今後の対応 釧路管内は酪農を中心とした畜産、畑作、園芸と幅広い農業が展開しており、今後も広い耕地資源を活かし、更に高い付加価値をつけて安心安全な食品の供給基地として市町村がより連携して取り組んでいくことが必要ではないでしょうか。特に情報発信等は管内が連携し、例えば「冷涼な夏」を全面に押しだし観光と食を結びつけて行くなど提案します。 |