豊後大野市では、2005年、5町2村が合併して誕生した。合併後10年間保健師の採用がなかった(合併前の旧町村時代までさかのぼると13年間)。合併後、財政は緊迫し、このような中で、徐々に退職者は増え業務量は増加し、保健師の不足が生じてきた。2010年度より市長との意見交換会を開始し、現状について現場の声を届けるとともに、組合活動では時間調査を行い、保健師確保に取り組んできた。直接現場の声を届けること、見える化することで、保健師部会として人員確保の必要性を訴え続け、2015年度、2016年度と1人ずつ保健師の採用があり、2017年には管理栄養士1人、2018年度は採用年齢を40歳まで拡大した社会人枠で保健師1人の採用に至った。
1. これまでの活動経過
平成17年度
大分県保健師部会県幹事会が活動再開
豊後大野市保健師部会発足(役員体制:会長、副会長、事務局長)
平成18年度
県幹事任期2年、拡大闘争委員会に県特別執行委員として出席
平成19年度
県幹事任期1年に変更、拡大闘争委員会に県特別執行委員として出席
平成20年度
拡大闘争委員会に県特別執行委員として出席
平成21年度
拡大闘争委員会に県特別執行委員として出席
2. 平成22年より本格的に保健師部会の活動開始
(1) 平成22年度
今後の部会の活動について協議し毎月の定例部会・役員会の開催を決める(部会は年6回)
・今後の保健師採用、支所への保健師配置についてアンケートの実施
10月 事業の優先度決定と他部署への保健師配置を検討のため、保健師活動領域調査を実施
※保健師配置についての意見集約
集中・分散についてメリットデメリットを出して検討(統括保健師の必要性について確認)
(2) 平成23年度(年11回の部会開催)
・「事業見直しシート」を作成し、事業見直しの実施(2回)
※集中配置・支所1人配置・ブロック単位配置などメリット・デメリットについて意見集約
・保健師配置に関するアンケート調査実施 ⇒支所に保健師が居られる限りは支所に保健師を!
支所配置継続のためには、保健師の確保が必要。計画的な保健師採用の要求
第1回 市長との意見交換会を実施
豊後大野市の保健師年代別人数(H23年度) | | |
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県下 保健師1人当たりの人口(平成23年度) | |
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◎3回の学習会の開催(3回)
・相談業務従事者のメンタルヘルスケア(宮崎県 工藤先生)
・乳幼児期の子どもの心の育ちとかかわり方(臨床心理士 合田先生)
・豊後大野市の現状から見えてくるもの (大分県 藤内先生)
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(3) 平成24年度(年12回の部会開催)
★保健師部会活動目標を設定
① 人員確保に向けて業務時間調査を行い、人員確保闘争へ声をあげよう
② 保健師の配置と業務分担を見直そう
4月 保健師業務時間調査実施
6月 保健師人員確保要求書の提出(人員確保交渉)
※市長との意見交換会に向けて意見集約⇒保健師を本庁に集中配置へ!
・市民病院保健師を健康推進室に
保健師が今、重点として取り組む事業は何か? 課題は医療費削減(生活習慣病予防)。
同じ場所に居ることで一致団結して皆で同じ目標に向かって取り組もう。
第2回市長との意見交換会
H24.8/20 保健師の集中配置の意向を伝える
・専門職の計画的な採用について
保健師18人体制の現状維持と退職3年前の採用
※保健師集約について課題と解決策について意見集約(本庁2係と支所保健師で分かれて)
本庁の業務分担、地区分担の案を作成
◎学習会の開催(対人援助職のメンタルヘルス/臨床心理士 塚越克也先生)
(4) 平成25年度(年7回の部会開催)
★保健師部会活動目標
① 人員確保に向けて業務調査を行い、人員確保闘争へ声をあげよう
② 集中配置に向けての準備をしよう! 今までの活動が下がらないように
・保健師活動調査実施(大分県集約分)
配置についてのアンケート実施
集約することの要望:回答「する15人 しない1人」
集約時の集中配置と分散配置について意見交換:回答「集中配置4人 分散配置8人」
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