市町村合併で解決することとしないこと

愛知大学法学部助教授 牛 山 久仁彦 

 

1. 市町村合併という課題の意味と重さ

  基礎自治体という言葉の意味と自治の単位
   → 市町村という区別とコミューン、ゲマインデ
  市町村合併は基礎自治体の再編  ─  基礎自治体を再編することはどういう意味をもつのか

単なる行政機構の再編にとどまらない意味と重み

 

2. 市町村合併で地域はどう変わるか

 ◎行政機構の統合・再編と地域社会の統合
  △行政機構の統合・再編
   ・行財政改革 ─ 行政機構の合理化
                財政効率
   ・広域行政対応
  ▲地域社会統合
   ・決定構造の変化 ─ 首長・議会システムの統合・再編
   ・利益の表出・配分の変化
 ◎活性化する地域と寂れる地域
   ・都市の合併と農山村漁村の合併
   ・効率的な合併と非効率な合併
 ◎市町村合併のメリット・デメリット論

 

3. 「総合行政主体」と自治の単位

  地方分権改革がもたらした自治体像=「総合行政主体」
                                 地方政府としての実質確保
   自治の単位とはどのようなものか
   地域ということの問いかけ

 

4. どのような地方自治を創るのか