3 みたか21世紀への挑戦
~「21世紀型自治体」 とは何か?~
三鷹市企画部長 河 村 孝
|
1. 三鷹市が目指す新しい自治体像
分権の時代、自立の時代である21世紀を切り拓く新しい自治体像を、三鷹市では 「21世紀型自治体」 と呼んでいる。
これは、「効率的な自治体」 であると同時に市民や民間企業とも広くパートナーシップを結ぶことのできる 「開かれた自治体」 のことをいう。
この 「効率的で開かれた自治体=21世紀型自治体」 の自治体経営によって生まれる独自性の高い、オリジナリティに満ちた政策、これこそが21世紀の市民社会を豊かにするものといえる。
2. みたか市民プラン21会議の展開
21世紀の地方自治体は、「市民政府」 そのものを目指すものでならなければならない。 そのためには、戦略的経営を展開できる経営主体の強化と積極的に自らを市民社会に向けて
「開いていく」 努力をしていく必要がある。 具体的には、市民や企業とも連携できる新しい協働型・ネットワーク型の仕組みづくりが課題となる。
そこでは、柔軟でフットワークのいい、創造的な組織や職員が求められる。
現在、三鷹市では、みたか市民プラン21会議とパートナーシップ協定を締結し、新しい21世紀に向けた基本構想・基本計画づくりを行っているが、これは、このような21世紀の新しい自治体像や市民社会像を展望しているからにほかならない。
≪みたか市民プラン21会議の概要≫
(1) これまでの歩み
① まちづくり研究所からの提言
② 準備会の開催
③ 発足から現在まで |
(2) みたか市民プラン21会議の特徴
① パートナーシップ協定
・市と21会議の相互の役割分担と責務など
② NPO的な自立組織
③ 完全公募制による自由参加
④ 分科会中心の運営 |
|
3. 三鷹市における市民参加の歴史
三鷹市の市民参加・市民参画は、70年代のコミュニティ行政や基本構想・基本計画策定における市民会議方式の導入から始まる。 その後、INS実験以降の
「実験参加手法」 の定着や、「白紙からの市民参加」 の前提となるワークショップ方式の導入などが実績となって、今回のみたか市民プラン21会議の実施にまでいたっている。